XTCのメンバーであった
アンディ・パートリッジ(Andy Partridge)、
コリン・モールディング(Colin Moulding)、
デイヴ・グレゴリー(Dave Gregory)、
テリー・チェンバーズ(Terry Chambers)の4人が、彼らの地元である英スウィンドンのタブロイド紙Swindon Advertiserの取材に応じました。同紙は4人に、再結成の可能性はあるのかと尋ねています。
スウィンドンには2023年4月、地元のアーティストであるデイナ・バクスターによって描かれた壁画が誕生しました。この壁画はXTCのアルバム『Drums and Wires』のジャケット・カヴァーを描いたものです。同紙によると、この壁画のことは4人全員知っており、特にグレゴリーは実際に見に行って、その前で写真を撮ってもらったこともあるそうです。
Dave Gregory went to visit the Swindon mural in person. (Image: Dave Gregory)
この壁画がきっかけに行われた同紙のインタビューで4人は、スウィンドンにおける彼らのレガシーなどについて語っています。インタビューの最後には、バンドが何らかの形で再結成したり、新曲をリリースしたりすることはあるのかについて話しています。
●コリン・モールディング
「僕たちは皆、それぞれのことをやっていると思う。僕は今セッションをやっているし、来年も自分のEPを出したいと思っている。
今、再編成をするのは、それぞれの思惑があるので考えられない。テリーはツアーをやりたがっているけど、アンディはやりたがらないし、僕もやりたくない。それを調整するのは本当に難しいんだ。
絶対にないとは言い切れないと思う。インターネットがあれば、お互いにリモートでレコーディングできるから、XTCの思い出があれば、それは十分可能だと思う。
僕らはそれぞれ自分のパートを家で録音して、それを誰かがミックスすることもできるからね」
●テリー・チェンバーズ
現在、自身のバンドEXTCで定期的にツアーを行い、XTCの楽曲を演奏しているテリーは、こう語っています。
「僕はまだ定期的にライヴをやっているから問題ないだろうけど、他のメンバーに関しては、彼らに聞いてみてくれ。僕の感覚では、それはない」
●デイヴ・グレゴリー
「僕ら4人が集まるのは、緊縮財政のためのフォトセッションのためだけだと覚悟しているよ。
みんながその気なら僕も参加するけど、無理強いするつもりはないし、提案するつもりもない。
そんなチャンスがあれば飛びつくつもりだけど、アンディは、60歳以上の男たちが全盛期だった頃のように、エネルギッシュで、いつもの自分であろうとすることをとても意識していると思う。
アンディのアイデアでない限り、実現することはないだろうね」
●アンディ・パートリッジ
「個人的には、それは恐ろしくてできないね。
最も悲しい光景のひとつは、年老いた、太った、ハゲた、声がしゃがれたポップ・グループが、青春時代を追体験しようとしている人々の前で、ステージの周りをよちよちと歩き回っていることだ。
みんな、ノスタルジアの沼から足を洗うんだ。恐ろしい。
僕はXTCをそのままにしておきたい。完璧に欠陥のある歴史的な出来事でありながら、多くの優れた音楽を僕たちの足跡に残した。
未来は若者のものだよ」