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ビートルズ最後の新曲で注目された技術を使うことでジミヘンのさらなる録音が日の目を見る可能性がある エディ・クレイマー語る

2023/12/20 13:07掲載
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Jimi Hendrix
Jimi Hendrix
ビートルズ(The Beatles)最後の新曲「Now And Then」で注目された、古いカセットテープから楽器とヴォーカルを分離できる最新のオーディオ修復技術を使うことで、ジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix)のさらなる録音が日の目を見る可能性があると、ヘンドリックス作品に携わってきたレコーディング・エンジニアのエディ・クレイマー(Eddie Kramer)がポッドキャスト『The Vinyl Guide』の新しいインタビューの中で語っています。

クレイマーは、「Now And Then」によって最近話題になったオーディオ修復技術をヘンドリックスのレコーディングに応用できないか、と質問されました。

彼は、サウンドを分離するツールに関して“AI”という言葉を使うことには慎重でしたが、デジタル・テクノロジーは彼にあらゆる可能性を提示しており、アーカイブには、あるいはアーカイブになっていないもの中には、Experience Hendrix, L.L.Cのために仕事をしたくてうずうずしているテープがいくらでもあると述べています。

それらテープは、何らかの分離が必要になる可能性があります。クレイマーは、オリジナルのアナログ録音の多くが、4トラック録音にトラックされ、2つ目の4トラックにミックスされ、また戻されたと説明しており、この情報を分離することが、復元への鍵になるという。

クレイマーは次のように話しています。

「“AI”は本当に高度なデジタル操作で、今ではその技術はとても進化しており、ピアノを弾くジョン(レノン)のカセットテープから声を分離することができるようになった。私たちはすでに似たようなものを持っていたが、たぶん、それほど優れていなかったかもしれない。しかし、技術が進歩するにつれて、分離後のクオリティがとても優れたものを作ることができるようになった。AIを操作する必要があるなら、私はそれでも構わないよ。

今や私たちは“ワオ!ジョンの声だ”と思うようになった。ヘンドリックスも同じだ。つまり、ジミの声が埋もれている別のテープが見つかったら、同じようなことができるはず。以前にも使ったことがあるが、今はもっと高いレベルのものになりそうだね」

クレイマーの口調から、司会者は「すぐそこ」に何かがあるのではという希望を抱きますが、クレイマーは今後のリリースのニュースを聞くまでにはまだ時間がかかるかもしれないと語っています。

クレイマーがExperience Hendrix, L.L.Cのために行った最新の仕事は、1967年8月18日のハリウッド・ボウル公演の未発表ライヴ・アルバムでした。

クレイマーは、ヘンドリックス、ジム・モリソン、ジャニス・ジョプリンが出演したとされる、ニューヨークの伝説的クラブでの録音などが存在するかもしれないと話しています。

「その可能性はある。エレクトリック・レディ・スタジオはもともとナイトクラブだった。最初はヴィレッジ・バーンと呼ばれていて、その後、ジミがよく通ってジャムっていたナイトクラブ、ジェネレーションになり、エレクトリック・レディになった。ひょっとしたらね! 誰かがカセットを持っているはずだ! 私に連絡するように言ってほしい、そうすれば後はやるから」

またクレイマーの考えでは、ヘンドリックスのライヴ録音テープが野放しになっている可能性が高いという。ヘンドリックスのフロントエンジニアのエイブ・ジェイコブは、しばしばライヴを録音していたという。クレイマーが入手したテープの中には、素晴らしいコンディションのものもあり、アナログからデジタルに変換して、ミックス時に輝きを加えるために少し手を加える必要があったという。

「ハリウッド・ボウルがまさにそうだった。ある人がテープ・マシンを持っていて、コンソールからそれを回していたんだけど、フロントで作業していた人がそれを組み立てて、ボードからステレオを出してマシンに流していたんだ」