メタリカ(Metallica)の
カーク・ハメット(Kirk Hammett)は優れたギターソロがそれほど重要でない理由を語る。「ミュージシャンでない人、つまり聴いている世界の大半の人たちはギター・ソロは覚えていない」と語り、ギタリストが自分のソロにこだわっても、本当に覚えているのはミュージシャン仲間やギタリストだけだと語っています。
カークはTotal Guitarの最近のインタビューの中で、こう話しています。
「人々は素晴らしいギター・ソロを覚えているわけではない。(ギター誌の)読者の皆には言いにくいんだけどね。人々は素晴らしいメロディーを覚えているだろうし、素晴らしい歌も覚えているだろう。これはミュージシャンの話ではない。ミュージシャンは素晴らしいギター・ソロを覚えているだろうが、ミュージシャンでない人たち、つまり聴いている世界の大半の人たちは、ギター・ソロを覚えていないんだ」
カークは、人々がソロを楽しめない、ソロが演奏されるのを楽しめないとは言っておらず、人々はそれを覚えていないとだけ言っています。
カークは、世界中の人々が求めているものは、フックであり、メロディーであり、そして歌であり、変幻自在であればあるほどいいとも言っています。
「そう、彼らは素晴らしいメロディーを覚えているだろうし、素晴らしい曲を本当に覚えているはずだ。特に、5分前にいた場所とは違う場所に連れて行くような曲はね」
個々の構成要素よりも曲を優先させることの重要性にカークは15歳の時に気づいたという。
「ジョン・マーシャル(元ギター・テック)と俺は6ヶ月間ギターを弾いていたんだけど、その時、彼に言ったんだ。“キッスを見てみろ、彼らは全部自分で曲を書いている......エアロスミスやヴァン・ヘイレンも......”。それでジョンと俺は曲作りを始めた。それはくだらないものばかりだったけど、やった意味はあったよ」