HOME > ニュース >

ヨーロッパ「The Final Countdown」 そのルーツの一部にはディスコとデヴィッド・ボウイがあった ジョーイ・テンペスト語る

2023/11/28 16:36掲載
メールで知らせる   このエントリーをはてなブックマークに追加  
Europe / The Final Countdown
Europe / The Final Countdown
ヨーロッパ(Europe)の代表曲のひとつ、「The Final Countdown」。そのルーツの一部にはディスコとデヴィッド・ボウイ(David Bowie)があったという。作詞・作曲を手がけたジョーイ・テンペスト(Joey Tempest)がUltimate Classic Rockのインタビューの中で語っています。また同曲はさまざまなところで使われていますが、現在は曲のライセンスはかなり厳選していることも語っています。

Q:「The Final Countdown」は様々なところで使われていますね。この曲のライセンスはかなり厳選しているようですね。

「ああ、少し慎重だよ。正直なところ、実際にあの曲が使われているよりも、はるかに多くのリクエストを貰っているんだよ。“それは無理だな”と思うようなリクエストも時々ある。だから、僕たちはちょっと守っているんだけど、それでも楽しんでもらいたいと思っているよ。いろいろなことに使われている。80年代にはボクシングのビッグマッチでも使われた。シュガー・レイ・レナードが使っていたし、F1(レース)にも使われていた。僕はいつも誇りに思っていた。そういうつながりは素晴らしいよね」

Q:デヴィッド・ボウイは、どのようにして曲作りのプロセスに影響を与えたのでしょうか?

「最初に買ったシングルのひとつが“Space Oddity”だった。“Starman”もすごく好きだよ。ボウイの宇宙と宇宙旅行への憧れに魅了されたんだ。僕もすごくハマった。だから“The Final Countdown”の歌詞を考えていたとき、たぶん100回は聴いて、ぴったりな言葉が浮かぶまで歌った。ある日、ドラム・フィルの後に“The Final Countdown”と浮かんだ。歌詞も何もかもが、彼が歌っているような、地球を離れ、どこか別の場所に行くということにつながっているのだとわかった。メロディアスなエンターテインメント・ソングだから、そういうふうになったんだ。それがこの曲の面白いところなんだ。結婚式や楽しいことに使う人もいるし、メッセージは違うけど、元気が出る曲であることに変わりはない。

テンポは、イギリスのニューウェーブやアイアン・メイデンがやったことに少し影響を受けた。あと、UFOのような初期のハードロック。あの疾走する素晴らしいテンポにもね。この曲を作っているときに、とてもぴったりだと思ったんだ。じつは僕らがスタジオにいたとき、ジャーニーなどをプロデュースした偉大なプロデューサーのケヴィン・エルソンが“この曲は4つ打ち(ディスコビート/ユーロビート)で”と言っていた。もしそうしていたら、まったく違う曲になっていただろうね。1日だけやってみたんだけど、“イギリスに戻ろう”と思ったんだ。4つ打ちでやってもよかったし、それでもうまくいったかもしれないけど、違うものになっていただろうね」