John Lennon and Paul McCartney - March 29, 1974. Photo by MALCOLM FREDERICK EVANS ARCHIVES
ジョン・レノン(John Lennon)と
ポール・マッカートニー(Paul McCartney)が一緒に写った最後の写真である可能性が極めて高いという写真を発掘。米PEOPLE誌によると、
ビートルズ(The Beatles)のパーソナル・アシスタント、ロードマネージャー、そして友人だったマル・エヴァンスが1974年3月29日に撮影したもの。この写真は、2024年に出版が予定されているマル・エヴァンスの伝記の第2巻に収録される予定です。
1976年1月に40歳で亡くなったマル・エヴァンスは生前に回顧録の出版を予定していました。ビートルズ研究家ケネス・ウォマックは、この回顧録から幅広く引用した伝記『Living the Beatles Legend: The Untold Story of Mal Evans』を海外で11月14日に発売します。
ウォマックは、2024年に出版される予定の伝記の第2巻(エヴァンスの日記とアーカイブ集)を監修しており、こちらではエヴァンスの膨大な個人的アーカイブを紹介しています。ビートルズのファンの間では“聖杯”と呼ばれているというこのアーカイブには、日記や遺品、そして、ジョンとポールが一緒に写った最後の写真かもしれないものを含めた未公開写真などがあります。
PEOPLE誌によると、ジョンとポールが一緒に写った最後の写真かもしれないというこの写真は、ジョン・レノンがプロデュースを行った、
ハリー・ニルソン(Harry Nilsson)のアルバム『Pussy Cats』のレコーディング期間(1974年3月28日~4月)に撮影されました。
初日3月28日、レコーディング・スタジオをポールとリンダが突然訪問しました。
以下、PEOPLE誌の説明より
「その夜、レコード・プラント(スタジオ・イースト)にポールとリンダが現れた。センチメンタリストのマルは、1970年3月にフリア・パークで行われた(ジョージ・ハリスンの妻)パティの誕生日祝い以来、ジョンとポールが一緒にいるのを見て感極まっていた。
(中略)
マルにとって、(翌日)3月29日の晴れた日の午後は、前夜の冴えない時間とは対照的に、純粋な魔法をもたらすことになった。マッカートニー・ファミリーが突然、今度は娘のヘザー、メアリー、ステラを連れて(サンタモニカのビーチハウスに)現れた。マルはジョンとポールが再び一緒にいるのを見たことに興奮していた。しかも2日間で2回も。
彼は、2人の旧友が中庭で一緒に寝そべり、その後、メイ、リンダ、ポールの子供たちを従えてビーチを歩いているのを見ていた。マルはその月の後半に“彼とジョンが一緒にいるのを見られてうれしい”と日記に走り書きした。
その日の午後、エヴァンズはカメラに手を伸ばし、ビーチハウスでくつろぐ2人の旧友の写真を撮った。その隣には、パートナーのリンダとメイ・パン、ハリー・ニルソンがいた。メイはこの日、ミーティングの様子をポラロイド写真に収めているが、エヴァンスの写真が20世紀最高のソングライティング・デュオの最後の写真となった可能性は極めて高い。この写真は、2024年に出版が予定されているエヴァンスの日記とアーカイブ集に収録される予定だ」