ポール・マッカートニー、ビージーズ主演映画『サージェント・ペッパー』のファンではない理由を語る

ビートルズ（The Beatles）のアルバム『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』を基に、若者たちの恋と冒険を描いた、ビージーズ（Bee Gees）とピーター・フランプトン主演の音楽映画『サージェント・ペッパー』。ポール・マッカートニー（Paul McCartney）はこの映画のファンではないという。その理由をポッドキャスト『McCartney: A Life in Lyrics』の中で語っています。

ポールが音楽作品が聴き手に与える明確な影響について話している最中、映画『サージェント・ペッパー』についてこう話しています。

「僕が好きなのは、聴いた・観た人が自分だけの絵を手に入れることなんだ。だから、ビージーズと一緒に『サージェント・ペッパー』を撮影することになったとき、アルバム『サージェント・ペッパー』のイメージをみんなそれぞれ持っているから、僕は“うまくいくはずがない”と言ったんだ。1つのイメージを選んだとしても、それだけでは決して十分ではない。だって、君のビジョンと僕のビジョンは違うんだから。僕は観客に対してよくこう考えている。“4万人の観客の一人一人が違う経験をしているんだ”とね。僕はこの曲を歌っている。悲しいと思う人もいれば、ドラマチックだと思う人、面白いと思う人もいる、僕はその考えに心を引きつけているんだ。人によって感じ方がまったく違うということにね」