Klaus Nomi / Remixes Volume 2
デヴィッド・ボウイ(David Bowie) に見出され、一躍注目される存在となった奇才
クラウス・ノミ(Klaus Nomi) 。没後40年にあわせたリミックス・アルバムの第2弾『Remixes Volume 2』が12月15日にリリース決定。このアルバムから「After The Fall (by ascendant vierge)」が先行公開されています。
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『Remixes Volume 2』は、9月にリリースされたリミックス・アルバム『Remixes』に続く第2弾。
第2弾ではウラジミール・コシュマール、アソンドン・ヴィエルジュ、クラリッサ・コネリー、レオニー・ペルネ、メジグ(Mézigue)、DJヘル、スーパーポーズ(Superpoze)、GGGG、イルティス(hYrtis)が参加しています。
■『Remixes Volume 2』
【収録曲】
1. コールド・ソング (ウラジミール・コシュマール・リミックス) The Cold Song (Vladimir Cauchemar Remix)
2. シンプル・マン (メジグ・リミックス) Simple Man (Mézigue Remix)
3. アフター・ザ・フォール (by アソンドン・ヴィエルジュ) After The Fall (by ascendant vierge)
4. ライトニング・ストライクス (レオニー・ペルネ・リミックス) Lightning Strikes (Leonie Pernet Remix)
5. コールド・ソング (スーパーポーズ・リミックス) The Cold Song (Superpoze Remix)
6. キーズ・オブ・ライフ (クラリッサ・コネリー・リミックス) Keys Of Life (Clarissa Connelly Remix)
7. サムソン・アンド・デリラ (GGGG・リミックス) Samson & Delilah (GGGG Remix)
8. デス (「ディドとエネアス」より by イルティス) Death (from Dido and Aenaes by hYrtis)
9. コールド・ソング (DJ ヘル・リミックス2013) Cold Song (DJ Hell Remix 2013)
【参加アーティストについて】
■ウラジミール・コシュマール (Vladimir Cauchemar)
ギョーム・ブリエール(Guillaume Brière)(ザ・フィルム、ザ・シューズ)の分身、ウラジミール・コシュマールは、(音楽の)神アポロとの争いに負け、2,500年後にリベンジを果たしたと言われている。ロムパル(Lomepal)のアルバム『ジャニーヌ(Jeanine)』の数トラックをプロデュースしたのち、2017年にファースト・シングル「オーロ(Aulos)」が大ヒット。同曲のニュー・ヴァ―ジョンはラッパーのシックスナイン(6ix9ine)をフィーチャーし、2018年に「オーロ・リローデッド(Aulos Reloaded)」としてリリースされた。(楽曲「エレヴァシオン[Elévation]」がゴールド認定された)ヴァルド(Vald)と2019年に組むなどのコラボレーションを続けていた彼は、2023年にSCHとアンノウン・T(Unknown T)ともに『エクステンド(Extendo)』をリリースした。
■アソンドン・ヴィエルジュ (ascendant vierge)
シンガーのマティルド・フェルナンデス(Mathilde Fernandez)とプロデューサーのポール・ソル(Paul Seul)の音楽的な出会いの賜物、アソンドン・ヴィエルジュは、バロック、叙情的なポップ、テクノの融合を披露している。2020年にリリースされたファースト・シングル「アンフルエンスール(Influenceur)」は真の現象と化した。彼らは国境再開を利用し、ヨーロッパを横断してファンに会いに行った。アソンドン・ヴィエルジュはサウンドとイメージを完璧な形で融合し、メロディックかつ詩的な体験を提供している。最近では2023年4月28日にデビュー・アルバム『ユヌ・ヌーヴェル・シャンス(Une Nouvelle Chance)』をリリースした。
■DJ ヘル (DJ Hell)
ドイツ人のDJ/音楽プロデューサーのヘルムート・ヨセフ・ガイアー(Helmut Josef Geier)別名DJヘルは、1978年にキャリアをスタートさせたマルチな巨匠。ドイツのエレクトロニック・ミュージック・シーンの最前線において、1992年に「マイ・デフィニション・オブ・ハウス・ミュージック」で初のヒットを放った。その後自身のレーベル、インターナショナル・ディージェイ・ジゴロス・エンパイア(International Deejay Gigolos Empire)を設立。2004年のヒューゴ・ボスとのコラボレーションを経て、2009年には自身の芸術表現の頂点をとらえたアルバム『トイフェルスヴェルク(Teufelswerk)』をリリースした。続いて2017年には『ツークンフツムジーク(Zukunftsmusik)』を、2020年には『ハウス・ミュージック・ボックス』をリリースし、どちらもFAZEMAG(※ドイツのエレクトロニック・ミュージック&カルチャー誌)のアルバム・オブ・ザ・イヤーに輝くとともに、彼の前衛的なアーティストとしての冒険を論理的に継続させることになった。DJヘルはまさに現代エレクトロニック・カルチャーのアイコンである。
■レオニー・ペルネ (Leonie Pernet)
好評を博したデビュー・アルバム『クレイヴ』に続き、フランス人シンガー/作曲家/マルチ・インストゥルメンタリストのレオニー・ペルネが、境界線が消滅し、誰もが自分だけの唯一無二のユートピアを作る非常に空想的な世界を描いた『ル・シルク・ドゥ・コンソラシオン(Le Cirque de Consolation)』を引っ提げてシーンに戻ってきた。同作はポップ・ミュージック、アフリカの文化やエレクトロニック・ミュージック、ネオクラシカルの境界線、あるいは人間や人工の声の位置づけに疑問を投げかける。『クレイヴ』はクラッシュ、LOTBF、モジョ、ムジクエクスプレス(Musikexpress9)、ミッシー、カルトブルート(Kaltblut)といったフランス内外の媒体にフィーチャーされた。
■スーパーポーズ (Superpoze)
スーパーポーズの名でも知られるガブリエル・レジュル(Gabriel Legeleux)はエレクトロニック・ミュージックのミュージシャン/作曲家/プロデューサーである。ファースト・アルバム『オープニング』(2015年)に続き『フォー・ウィー・ザ・リヴィング』(2017年)をリリース。両作とも高い評価を博し、2015年から2018年にかけて行われたワールド・ツアーのテーマとなった。自身もミュージシャンであり、アルバムの共同プロデューサー(中でもマルチ・プラチナ認定歴のあるフランス人ラッパー、ロムパルや、受賞歴のあるシンガー、アレックス・ボーパン[Alex Beaupain]の作品が特に良く知られている)であり、映画音楽の作曲家(マティアス・スーナールツ[Matthias Schoenaerts]とレダ・カテブ[Reda Kateb]が出演した『クロース・エネミーズ』)でもあるガブリエル・レジュルは、アルバムを決してコンピレーションにせず、識別可能なサウンドという共通点を持つものに必ずしたいというこだわりがあることを認めている。この考えは2022年3月にリリースされた3作目のスタジオ・アルバム『ノヴァ・カルディナル(Nova Cardinale)』の核となっている。
■クラリッサ・コネリー (Clarissa Connelly)
コペンハーゲンを拠点とし、デンマークとスコットランドにルーツを持つ作曲家兼プロデューサー、クラリッサ・コネリー。2018年、主にコルグM1でレコーディングしたデビュー・アルバム『テック・ドゥイン(Tech Duinn)』を自主リリース。その目的は人工的なものと有機的なものとの無差別化やサウンドの融合により、リスナーを困惑させることだった。2020年に自主リリースしたアルバム『ザ・ヴォイジャー』では、デンマークの古道を辿る大冒険を描いた。同作にはインタラクティヴな地図が付随し、ヘアヴァイン(Hærvejen)(古道)の道中の目ぼしいロケーションに散見されるデンマーク人アーティストの作品(絵、詩、MV)を紐解くことを誘う。『ザ・ヴォイジャー』は2021年にビー・ラルム(by:Larm)(※ノルウェーの音楽祭)でノルディック・ミュージック賞を受賞。クラリッサはデンマーク人初の受賞者となった。
■GGGG (GGGG)
D.KOレコーズの共同創立者GGGG別名ガブリエルは、ハウス、エレクトロ、アシッド・テクノの間を行き来している。レックス・クラブからコンクレート、マシーン・ドゥ・ムーラン・ルージュまで、ガブリエルはパリ最大級のクラブでプレイしてきた。2022年にインタースコープ・レコーズからリリースしたデビュー・アルバム『ガゼ(Gazé)』では、エクスペリメンタルとメロディックの分野を探求している。
■メジグ (Mézigue)
メジグはあなたの思っているメジグではない。1976年にペルーから来た石を食べていたメジグはそれ以来きちんと歩けなくなってしまったが、ウルスジ4(Ursusi 4)(6番目の多元的宇宙に存在するグルトランツ[Gultranz]円)とH76RONA(1番目の多元的宇宙に存在する私たちの宇宙の中にあるムジュモール(Meugemort)の銀河から来た惑星)とのリンクを繋げることにより、タルザ(Tarza)8、タルザ6.9.Zip、ミュレニアル(Mulegnial)番号6の問題を解決した。
■イルティス (hYrtis)
マルチタレントのアーティスト、イルティスは絵から執筆、ストップモーション(アニメ)までこなす。「火星の生活(Life On Mars?)」のカヴァーによりデヴィッド・ボウイのチームに注目された彼女は、テルミンとサウンドブレードの芸術をたしなみ、その2つの楽器を自分の声の延長線上にあるものとしている。2021年に『タロ・ディルティス(Tarot d’hYrtis)』の制作とイラストレーションを手掛けた彼女は、2023年にピクトス(Piktos)と契約。2024年に2作のオラクル(神託)をリリースする準備中である。また、クラウス・ノミの『リミキシーズ』シリーズ2作のデザインも担当した。