Mick Jagger, Charlie Watts - photo by Scott Gries/Getty Images
ミック・ジャガー(Mick Jagger)は英Mojo誌の新しいインタビューの中で、酔っ払って騒いだ夜に
チャーリー・ワッツ(Mick Jagger)から殴られて「僕のことを二度と“俺のドラマー”と呼ぶな!」と言われたという
ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)の伝説のひとつを否定しています。
キース・リチャーズは、2010年の回顧録『Life』の中で、この騒動について詳しく書いています。その瞬間は1984年にオランダのアムステルダムで起きたとされ、酔ったミックがチャーリーのホテルの部屋に電話をかけ、「俺のドラマーはどこだ?」と言ったとのこと。
電話に出たチャーリーはベッドから起き上がり、髭を剃り、オーダーメードのスーツに着替え、2人がいる部屋に乗り込み、そしてミックの襟をつかんで顔を殴ってこう言ったとされます。「僕のことを二度と“俺のドラマー”と呼ぶな! お前は僕のシンガーだ!」。
チャーリー自身は1994年に米TV番組に出演した際、この話を「違う、違う」と強く否定。「(あの頃)ミックは僕をよくいらだたせたんだ。彼は僕のことを“俺のドラマー”と呼んで困らせたので、ある時、“お前は僕のシンガーだ”と言い返したんだよ」と話し、暴行の事実を否定していました。
ミックも今回のインタビューの中で、この伝説を否定。
「そんなことはなかったよ。まったくない。キースがその話をでっち上げたんだ」
「チャーリーはイライラしていたし、キースと同じようにかなり酔っていて、少し気が立っていた。でも、そこにはたくさんの人がいたし、俺とチャーリーの間にはたくさんの人がいたから、殴り合いになることはなかったよ」
この伝説には、「殴られたミックはテーブル上にあったスモークサーモンが乗った大皿の上に倒れ、勢いあまって、開いた窓から下の運河に落ちそうになったので、キースがミックを助けた」という続きがありますが、ミックはこの話を盛ったヴァージョンを知って面白がっています。
ミックは「テーブルいっぱいのスモークサーモン!」と唸り、「いいね。もうひとつ上を目指してみないか?スモークサーモンになって窓からダイブしたんだ。そう、それが本当にあったことだ」とジョークを飛ばしています。