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キース・リチャーズ ギターへの愛情を語る「関節炎で“もうそれは無理だ”と思ったとき、ギターは別のやり方を教えてくれる。そうやって常に学び続けるんだ」

2023/10/10 16:57掲載
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Keith Richards
Keith Richards
ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)を語る上で不変のものがあるとすれば、それはキース・リチャーズ(Keith Richards)のギターへの愛情。キースの手は関節炎ですが、「面白いことに“もうそれは無理だ”と思ったとき、ギターは別のやり方を教えてくれるんだよ。指が1本違うところに入るだけで新しい扉が開くんだ。そうやって常に学び続けるんだよ」と、80歳を目前にしてもなお、ギターに魅了され続けているという。英BBCの新しいインタビューの中で、ギターへの愛情を語っています。

キースは1000本以上のギターを所有していますが、ステージで弾くのは厳選された数本だけです。

「面白いのは、弾けば弾くほど、この楽器のことがわからなくなることだ。無限の疑問が湧いてくる。すべてを知ることはできない。不可能なことなんだ」

新しいアルバム『Hackney Diamonds』でも、ストーンズのサウンドは相変わらず年齢を感じさせませんが、キースの手は関節炎であり、それが演奏に影響しているのでしょうか?

「不思議なことに、間違いなくそうなんだけど、痛みはないんだ。一種の良性だね。少しペースが落ちたとすれば、それは年齢のせいかもしれない。

それに、面白いことに“もうそれは無理だ”と思ったとき、ギターは別のやり方を教えてくれるんだよ。指が1本違うところに入るだけで、新しい扉が開くんだ。そうやって常に学び続けるんだ。学校が終わることはないんだ」

同じインタビューの中で、アルバムを作る上で重要なことについて、こう話しています。

「俺の考えでは、アルバムを作る上で重要なことは、シンガーがその曲を歌いたいと思うこと。ミックは、興味のない曲を歌わされると、本当にダメにしてしまう。ミックの熱意の波が行ったり来たりするんだ。それが(オリジナル・アルバムのリリースに)18年かかった理由の一つなのかもしれない」

新しいアルバム『Hackney Diamonds』はアルバム全体は意図的に手作りで、リアルタイムで録音され、コンピューターは使われていません。

「俺は本物が好きなんだ。実際、このアルバムは主にアナログレコード用にカットした。アルバムをちゃんと聴きたいなら、圧倒的にレコードがいい、最高の音なんだ。

デジタルはおもちゃの町。シンセサイザー。そして今は、さらに表面的で人工的なAIがある。レコードは本物を聴かせてくれるし、俺はそうやって聴くのが好きなんだよ」

バンドは来年、新しい音楽をツアーに持ち込もうと計画しています。

「みんな元気だよ。お互いを見て“もう終わりにしよう”とは言っていない。俺の答えは、俺はノストラダムス(予言者)ではないということだ(笑)。もちろん、いつかは終わるだろうけど、特に急ぐことはない。俺たちはとても楽しんでやっているよ」