クイーン(Queen)の
ブライアン・メイ(Brian May)は、スイスの科学者たちが最近発表した“「We Will Rock You」が糖尿病患者のインスリン濃度を調節するのを助けることができる”というニュースに反応。「健康にいいのは嬉しいけど、それを見つけるために科学者たちがマウスを拷問したことは全然嬉しくない」と科学者たちが実験に動物を使用したことを非難し、「今夜このニュースを祝うつもりはない」とも述べています。
糖尿病患者が血中のインスリン濃度を調節するのを助ける新しい方法を模索していた、スイス連邦工科大学チューリヒ校のマルティン・フッセネガー教授が率いる研究チームは、最近、「We Will Rock You」を流すことでデザイン細胞からインスリンを分泌させる手法を開発しました。
フォーブス誌のレポートによると、「研究チームは、音波によってインスリンを分泌する細胞膜チャネルを持つデザイナー細胞を作製」「細胞は音波の動きに反応するため、ある種の音楽は他の音楽よりも効果的である」「さまざまな音源を試した結果、研究者たちは、インスリンを外に出すために細胞のチャンネルを開くのにクイーンの“We Will Rock You”が特に適していることに気づいた」。
ブライアンはレポートの中で次の一文を問題視しています。
「次に、このデザイン細胞を組み込んだカプセルをマウスに移植し、皮膚の上からでも音波が作用するかを調べた。すると、スピーカーをマウスに直に接触させた場合にのみ効果があった」
ブライアンはSNSや公式サイトで、このニュースについて反応しています。
「誰が想像しただろう?We Will Rock Youが健康に良いなんて! それは嬉しい。
でも、それを見つけるために科学者たちがマウスを拷問したことは全然嬉しくない。現在では、マウスやラットに効く薬や処置の多くが、人間には効かないことはよく知られている。昔、サリドマイドの悲劇を引き起こしたのは、人間以外の動物で薬を証明したことだった。また、倫理的にも、ある種に苦痛を与えて別の種の病気を治療することは、明らかに正当化できない。だから、動物実験を義務づける法律は変えなければならない。
科学者たちが、人間のボランティアを使って行うべきことを証明するために、不幸な動物たちを苦しめることができることに、僕はぞっとする。(人間のボランティアを使っていたら)そうしていたら、僕は微笑んでいただろう。でも、今回は?
僕たちが動物を扱う際の嫌なやり方をごまかすのは簡単だ。それを止めなければならない。科学者たちが自分たちの行動に責任を持つ時が来たんだ。自分たちの振る舞いに責任を持つときなんだ。僕は今夜、このニュースを祝うつもりはない」