フリー(Free)や
バッド・カンパニー(Bad Company)などで知られる
ポール・ロジャース(Paul Rodgers)は、過去7年間に2つの大きな脳卒中と11の小さな脳卒中を起こしていたことを明らかにしています。米TV番組『CBS This Morning』で、話すこともままならないほどだった深刻な健康問題について詳細を語っています。
「正直、何もできなかった。話すこともできなかった。とても不思議なことだった。頭の中で何かを準備して、それを言おうとするんだけど、出てきたのはそれじゃなくて、“俺は今、一体何を言ったんだ?”ってなるんだ」
ロジャースの2度の大きな脳卒中のうち、最初の脳卒中は2016年に起きました。2回目は2019年に起こり、医師たちは、ロジャースの頸動脈に詰まったプラークを取り除く手術である内膜剥離術を行いました。この手術は、ロジャースの声帯にかなりのリスクがあったという。
「彼らは(手術のために)首にメスを入れた。(医師は)俺が歌手であること、首を切るときは声帯にとても近いことを知っていたので、非常に慎重に行うと言った。“生きて帰れないかもしれない”とはっきり言われたよ」
インタビューにはロジャースの妻シンシアも登場し、彼女は「私はただ祈っていました。彼とまた一緒に歩いたり話したりできるようになりたかった。私が求めたのはそれだけです」と話しています。
手術後、ロジャースは「目が覚めて、目を開けたとき、“ああ、俺はまだここにいるんだ”と思ったよ」と思ったという。
手術を終えたロジャースが再びギターを手にするまでには6ヶ月かかったという。歌はさらに時間がかかりましたが、徐々に技術が戻ってきました。
「ひとつひとつのことが前進であり、ひとつひとつのことが達成だった。“ああ、俺はこれができるんだ。歌えるんだ”ってね」
ロジャースは9月、オリジナル新曲で構成されたスタジオ・アルバムとしては23年ぶりとなる新アルバム『Midnight Rose』をリリースしました。YouTubeほかで聴けます
■インタビュー映像
■アルバム『Midnight Rose』