Northern Star - Editorial: Northern Star apologizes to Paul McCartney 54 years later (Eleanor Gentry | Northern Star)
米国の学生新聞は、1969年に掲載した「ポール・マッカートニー死亡」の記事を54年後の2023年に謝罪しています。
北イリノイ大学の学生新聞ノーザン・スターは社説「ノーザン・スター、54年後にポール・マッカートニーに謝罪」を掲載しました。これは1969年9月23日付の紙面において、
ポール・マッカートニー(Paul McCartney)が死亡したと誤った記事を掲載したことを謝罪するものでした。
この記事は、いわゆる「ポール死亡説」として知られている都市伝説についてのもので、「ポール死亡説」はもともと、1969年9月17日にアイオワ州ドレイク大学の学生新聞に掲載されたものでした。
「ポール死亡説」は、ポールは1966年に交通事故で死亡しており、ひそかにそっくりさんと入れ替わっているというものです。
ビートルズ(The Beatles)はポールの死に関するメッセージをレコードに隠し、それを逆再生したり、暗号のような歌詞を読み取ったりすることで解読できたと言われていました。
ノーザン・スター紙は、社説でこう書いています。
「ノーザン・スター編集委員会は、1969年9月23日付の紙面においてポール・マッカートニーが死亡したという倫理に反する憶測記事を掲載したことについて、音楽の象徴であるポール・マッカートニーに心から謝罪したい。
2004年、スター紙は“ポールは死んだ”という噂の下劣な歴史を取り上げた記事の中で、マッカートニーは死んでいないという真実を認めることを決めた。
最近になって、私たちの悪名高い1969年の記事は、私たちの記事の1週間前に書かれたTimes-Delphic紙の記事からの盗用であったことが明らかになった。Times-Delphic紙はドレイク大学の学生新聞です。
Times-Delphic紙の皆様、あなたのジャーナリズムの努力を盗用したことを心よりお詫び申し上げます。
私たちは1969年の発行で、マッカートニーがそっくりさんと入れ替わったという事実無根の国際的陰謀説を支持する手助けをしてしまいました。そのことについて、ノーザン・スター紙は謝罪したい。たとえ54年遅れたとしても。
私たちは、マッカートニーがこの噂に関して何度もインタビューに答え、迷惑をかけたことを理解しています。根拠のない陰謀説を支持することに貢献したことを心からお詫び申し上げます。
ノーザン・スター紙は倫理的で知的な報道に専念しており、1969年の記事はその使命に反するものでした。編集委員会は、現スタッフが無責任なジャーナリズムに関与しないよう尽力します」