宇宙物理学者でもある
クイーン(Queen)の
ブライアン・メイ(Brian May)は立体視(※被写体をわずかに異なる角度から撮影した複数の画像を使って3Dマッピングを完成させること)の専門家でもあります。ブライアンはこの技術を駆使して、米航空宇宙局(NASA)の無人探査機「オシリス・レックス」が小惑星「ベンヌ」から採取した試料回収のミッションに参加、重要な役割を果たしました。
オシリス・レックスは2016年に宇宙に打ち上げられ、2020年にベンヌの地表から試料を採取しました。それから3年、地球に接近したオシリス・レックスはベンヌで採取した試料の入ったカプセルを地球に投下しました。
ブライアンはこのミッションで重要な役割を果たし、探査機のデータから立体画像を作成しました。ミッションリーダーのダンテ・ローレッタが率いるチームはこの立体画像のおかげで、試料を損傷することなく回収できる安全な着陸地点を特定することができました。
ブライアンはNASA-TVで放映された映像の中でこう話しています。
「NASAの皆さん、宇宙ファン、小惑星ファンの皆さん、こんにちは。クイーンのブライアン・メイですが、オシリス・レックスのチームメンバーであることを大変誇りに思います」
「僕はクイーンのツアーのためにリハーサル中だけど、この貴重な試料が回収されるとき、僕の心は皆さんと共にあります。試料の帰還おめでとう。このミッションのために信じられないほど懸命に働いているすべての人たち、特に僕の親愛なる友人ダンテにおめでとうと言いたい。皆さんに神のご加護がありますように」