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クラウス・ノミ没後40年 リミックス・アルバム『Remixes』発売 3曲試聴可

2023/09/19 14:50掲載
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Klaus Nomi / Remixes
Klaus Nomi / Remixes
デヴィッド・ボウイ(David Bowie)に見出され、一躍注目される存在となった奇才クラウス・ノミ(Klaus Nomi)。没後40年にあわせリミックス・アルバム『Remixes』が9月29日発売。現在、3曲が聴けます。

リミックスを手掛けたのは、アルノー・レボティーニ、ザ・ハッカー、パラ・ワン、アガー・アガー、ヴィンス・クラーク、フラベール、 キャンブラスター、マッド・ディープ。

以下インフォメーションより

80年代初頭のNYで奇抜な服装を身に纏ってのパフォーマンスで注目を浴びた鬼才クラウス・ノミ。彼の没後40年を記念し、アーティストとしてのレガシーに敬意を表するというスピリッツのもと、フランスをはじめ世界のエレクトロニック・ミュージック・シーンの精鋭たちが一堂に会した。どれもかなり大胆なリミックスが施されている。所謂、単なるリミックスを超えた“リ・メイク/リ・モデル(再生産/再構築)”と言えばいいだろうか。ポップとオペラ。“ニューウェイヴ”のダークな面と華やかな面。エレクトロニック・ミュージックのパイオニアとなったヨーロッパとロックの発祥地となったアメリカ。それらを結ぶ懸け橋となったクラウス・ノミのスピリッツを継承したかのような、実にアーティスティックなリミックス・アルバムとなった。

●『リミキシーズ』収録曲の詳細
(プレスリリースより)

1.「コールド・ソング」 アルノー・レボティーニ
20年以上フランスのエレクトロニック・ミュージック・シーンの第一人者を務めるアルノー・レボティーニはソロ・アーティストであり、プロデューサーであり、リミキサーであり、ブラック・ストロボの首謀者にして結成メンバーであり、映画音楽作曲家(『BPM ビート・パー・ミニット[120 battements par minute]』で2018年度セザール賞の作曲賞[best film score]を受賞)でもある。アルノーは「コールド・ソング」を選び、多くの人々が息を呑みそうな強烈でアップテンポなクレッシェンドへと変貌させている。



2.「キーズ・オブ・ライフ」 ザ・ハッカー
同じくフランスのエレクトロ・シーンの鍵を握るザ・ハッカーの評判は90年代半ばから高まる一方であり、中でもミス・キトゥンとのコラボレーションで世界的な成功を収めている。彼らは3枚のアルバムを共作してきた。ザ・ハッカーは自身のプロダクションの他、マーク・アーモンド、エア、ニッツァー・エブなど、たくさんのアーティストとコラボレーションを行ってきた。2009年にはゲサフェルスタインとともにゾーン・レーベルを設立。

3.「アイ・シー・ユー・アー・オーケー」 パラ・ワン
多彩なアーティスト、パラ・ワン。まずはヒップホップ、その後エレクトロニック・ミュージックのプロデューサーとしてキャリアをスタートさせたパラ・ワンは、ソロ・アルバム『エピファニー』『パッション』『クラブ』でいち早く自由に羽ばたいた。また、バーディ・ナム・ナムなど多数のアーティストのプロデュースも行っており、最近ではメリエム・アブルアファのデビュー作を手がけた。彼の作品は映画界でも認められており、セリーヌ・シアマ監督作品の作曲を担当しているが、中でも最新作『燃ゆる女の肖像[Portrait de la Jeune Fille en Feu]』はカンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞するとともに、2020年度セザール賞11部門にノミネートされた。彼は短編映画の監督とプロデュースも行ってきた。自身の最新作『スペクトル:マシーンズ・オブ・ラヴィング・グレイス』(2021年5月リリース)は、初の長編映画『サニティ、マッドネス&ザ・ファミリー』(2021年暮れ公開)のサウンドトラックでもある。

4.「シンプル・マン」 アガー・アガー
EP「カルダン」と、ヒット曲「プリティエスト・ヴァージン」「アイム・ザット・ガイ」「ソーリー・アバウト・ザ・カーペット」を擁するアルバム『ザ・ドッグ・アンド・ザ・フューチャー』に続き、クララ・カッパグリとアルマン・ブルティールからなるデュオが、ジョナサン・コリンの開発したビデオ・ゲームとともにシーンに戻ってきた。『プレイヤー・ノン・プレイヤー』はアルバムとビデオ・ゲーム両方の名前であり、親密性の侵害、有限境界から逃れる必要性、そして龍たちについて交互に語っている。
彼らは新作を引っ提げて、ヨーロッパ最大規模のフェスティヴァル数ヶ所や、北米、メキシコ、トルコをまわる予定。



5.「ノミ・ソング」 ヴィンス・クラーク
デペッシュ・モード、ヤズー、さらには自身最長のプロジェクト、イレイジャーの結成メンバー、ヴィンス・クラークは、エレクロトニック・ミュージックのみならずポップ・ミュージック全般における真のレジェンドである。ロックンロールの殿堂入りを果たし、ブリット・アワードを数回受賞したヴィンスは、世界的ヒット曲を数多く書き(「ジャスト・キャント・ゲット・イナフ」「サムタイムズ」「オー・ラムール」)、J.M.ジャール、ザ・スパークス、ザ・ヒューマン・リーグといったアーティストたちとのコラボレーションやリミックス・プロジェクトに定期的にその才能を寄与している。



6.「ライトニング・ストライクス」 フラベール
ラルフ・マルアーニはパリのレーベルD.KOレコーズの共同オーナー、シークレット・ヴァリュー・オーケストラでのベース演奏、最近ではサイケ・ロック・プロジェクトのアブキール、そしてソロのフラベール名義でのエレクトロニック・プロダクションの仕事を通じ、独自の音楽的な宇宙を築き上げてきた。現在29歳のフラベールは既に3作のアルバムをリリースしている他、数多くのEP、出演、リミックスを重ねており、早くもフランス全土はもとより国境を越えても活躍している(トレゾア、ロフタス・ホール、プラーターサウナなど)(訳注:クラブ名)。彼の音楽はムーヴ・DやポイントG/DJグレゴリー他多数のレジェンド級アーティストたちや、最も成功した同年代のアーティストたちにも認められている。2023年はD.KOレコーズ創立10周年やアブキールのセカンド・アルバムのリリースがあり、間違いなくエキサイティングな年になるだろう。

7.「キーズ・オブ・ライフ」 キャンブラスター
演奏家、作曲家、プロデューサー、そしてモジュラー・シンセサイザーの魔術師、キャンブラスターが、デジタル・カルチャーや、そこから派生したビデオ・ゲームなどに対する強い嗜好をかねてから持っていたのは言うまでもない。実際彼がキャリアをスタートさせたのは13歳のとき、『パンプ・イット・アップ』などのリズム・ゲームやアーケード・ゲームの作曲者としてだった。(自身が結成メンバーである)クラブ・シュヴァルやリドとのコラボレーション、カニエ・ウェスト、セオフィラス・ロンドン、GENER8ION(ジェネレイション)のプロデュース、その前にカシミア・キャット、チャーリーXCXやA.G.クックのリミックスを手がけたのち、彼は数ヶ月スタジオに閉じこもり、ソロ・プロジェクトを発展させた。2023年は彼の返り咲きの1年であり、この秋にはミックステープがリリースされ、その後デビュー・アルバムが2024年にリリースされる予定。

8.「コールド・ソング」 マッド・ディープ
マッド・ディープはD.KOレコーズ創立者のひとりである。クルーにとって紛れもないライブラリ的存在の彼は、レコードのすべてを知り認識しており、エレクトロニック・ミュージック界の正真正銘の生ける百科事典である。
ソロとグループ両方のプロデュースも手掛ける彼は、同レーベルの多数のプロジェクトに携わっており、シル・ショー名義ではメジグと、マンディゴ名義ではGGGGとコラボレーションを行う他、シークレット・ヴァリュー・オーケストラの一員としても活動している。

■クラウス・ノミ 『リミキシーズ』
2023年9月29日(世界同時発売)/SICP-6547/¥2,640(税込)
◎解説:山田順一 ◎歌詞・対訳付

コールド・ソング(アルノー・レボティーニ・リミックス)
The Cold Song [Arnaud Rebotini Remix] 5:49
キーズ・オブ・ライフ(ザ・ハッカー・リミックス)
Keys Of Life [The Hacker Remix] 6:06
アイ・シー・ユー・アー・オーケー(パラ・ワン・リミックス)
ICUROK [Para One Remix] 5:41
シンプル・マン(アガー・アガー・リミックス)
Simple Man [Agar Agar Remix] 4:10
ノミ・ソング(ヴィンス・クラーク・リミックス)
Nomi Song [Vince Clarke Remix] 5:14
ライトニング・ストライクス(フラベール・リミックス)
Lightning Strikes [Flabaire Remix] 5:49
キーズ・オブ・ライフ(キャンブラスター・リミックス)
Keys Of Life [Canblaster Remix] 5:20
コールド・ソング(マッド・ディープ・リミックス)
The Cold Song [Mud Deep Remix] 6:18