Beatles - John Lennon's Personal Stereo "Butcher Cover" Prototype with His Original Artwork on the Blank Back and Signatures
4年前の2019年、匿名のアメリカ人コレクターがオークションで、かつて
ジョン・レノン(John Lennon)が所有していた、
ビートルズ(The Beatles)『Yesterday And Today』のブッチャー・カヴァー・ヴァージョンを180,000ポンド(当時:約2600万円)で落札しました。この落札者は実は
リック・スプリングフィールド(Rick Springfield)だったようです。
スプリングフィールドは、米Amoeba Musicの名物企画である、自分の好きなアルバムなどを自ら選んで紹介する企画「What's in My Bag」に出演した際、『Yesterday And Today』について、こう話しています。
「じつはジョン・レノンがサインしたブッチャー・カヴァーのオリジナルを持っているんだ。プロトタイプだから裏はなくて、彼はデイヴという男のために、裏に絵を描いて、サインをしたんだ。僕は無名のビートルズ・グッズのコレクターなんだよ」。
そして、スプリングフィールドはこのレコードの歴史と、以前は誰のものであったのかについて語っています。
「ビートルズがサインしたのはこれだけ。ニューヨークのジョンのアパートに飾ってあったんだ。映画『ジョン・レノン&オノ・ヨーコ ABOVE US ONLY SKY』の中で、彼らがマンションのリビングルームにいるショットがあるんだけど、壁にジョンのジャケットが飾ってあるのが実際見えるんだよ。
デイヴは、ジョンがビートルズの後にレコーディングをしていたときにスタジオで会ったんだけど、デイヴはデッカ・テープのコピーを持っていた。当時は--インターネットが普及する前は--それを入手することはできなかった。ジョンは“なんてこった!デッカのオーディション音源だ!欲しい。何が欲しい?”と言うと、デイヴは“何をくれるの?”と答えた。ジョンは“そうだな、『サージェント・ペッパー』の衣装か、ブッチャー・カヴァーの個人的なヴァージョンを持っているから、サインしてあげようか”って言ったので、デイヴは“それが欲しい”と言ったんだ。それでジョンはスタッフに指示して自分のマンションからブッチャー・カヴァーを持ってこさせて、デイヴにサインして、その場で日付を記入した。そして彼は話しながら、裏に犬を連れた子供の素晴らしい絵を描いたんだ。その後、デイヴはポールにサインしてもらい、リンゴにサインしてもらった。
その後、デイヴは不運にも離婚して、離婚の時にそれをなくしてしまったんだ。そして最終的に僕はそれを手に入れた」