世界的に有名なプロレスラー、
ハルク・ホーガン(Hulk Hogan)は10年以上前から
メタリカ(Metallica)に加入するためにオーディションテープを送ったことがあると発言しています。最近のインタビューでもその主張は変わらずです。
英Metal Hammerでは、ホーガンのこれまでの発言歴を特集しています。
最初の発言は2009年のシカゴ・トリビューン紙のインタビューでした。ホーガンは、2001年にメタリカからジェイソン・ニューステッドが脱退した際、空いたベーシストのポジションに自分を売り込もうとしたと話しています。
「メタリカがベーシストを探していたとき、俺は電話をかけたが、彼らから返事が返ってくることはなかった。メタリカのベース奏者になるためなら、すぐにでもプロレスをやめていだだろう」
それから3年後、ホーガンはThe Sun紙のインタビューで、前回とは異なる主張をします。それは、80年代にメタリカのドラマー、ラーズ・ウルリッヒの要請でメタリカに加入しそうになったというものでした。
「レスラーになる前は、セッション・ミュージシャンだった。ベースを弾いていた。ラーズ・ウルリッヒとは大の仲良しで、初期の頃、メタリカでベースをやらないかって誘われたんだけど、うまくいかなかったんだ」
数週間後、ウルリッヒは出演したテレビ番組でこのホーガンの主張を否定します。
次にホーガンがメタリカについて尋ねられた時、彼は自分の話を元に戻したようで、2014年のViceのインタビューでこう話しています。
「メタリカがベース奏者を必要としていると聞いて、俺は手紙を書いて、自分のプレイのテープを作って、彼らのマネージメント会社に送ったんだ。電話をかけ続けたよ。2週間かけても、彼らからの返事はなかった」
同じインタビューでホーガンは、
ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)加入を働きかけたことがあるという新しい主張もしています。
ミック・ジャガーの元恋人ジェリー・ホールにストーンズとリハーサルできるように手助けしてくれないかと頼んだことがあると主張しています。
「俺は昔ベースを弾いていた。ローリング・ストーンズの曲は全部知っている。もしローリング・ストーンズのベーシストが必要ならミックに言ってくれ、神に誓って俺が駆けると」
何度も主張しているものの、メタリカ側は、ホーガンと会った記憶も、話した記憶も、バンド加入に関して何かが送られてきた記憶も一切ないという。
2017年、ジェイムズ・ヘットフィールドはドイツのBild紙のインタビューの中で、インタビュアーから「ホーガンがバンドに入ろうとしたらしいよ」と言われると、ヘットフィールドはかなり困惑した様子で「本当に?はぁ...絶対に違うよ」と言っていました。
しかし、ホーガンの主張は変わらずで、最近のフルセンド・ポッドキャストのインタビューの中でも、こう話しています。
「メタリカにはベース・プレイヤーが必要なんだだろう?なんてこった、メタリカ!俺はメタリカに入れるかもしれない。オーディションのテープを作って送ってみたが、彼らからは一言もない。それっきりだった」
またホーガンはこのインタビューの中で、ジェリー・ホールに「パートナー(ミック)にテープを送りたいんだ」と言ったとも主張しています。