ウルトラヴォックス(Ultravox)などでも活躍でも知られる
ミッジ・ユーロ(Midge Ure)は1970年代半ば、
マルコム・マクラーレン(Malcolm McLaren)から「
セックス・ピストルズ(Sex Pistols)に入らないか」と誘われました。彼は断った理由を英テレグラフ紙の新しいインタビューの中で話しています。
テレグラフ紙は、ユーロに「子供時代の良い思い出は?」「人生最高の日は?」など、さまざまな質問をしており、その中の「いい決断だったのは?」の質問に、こう答えています。
時は1975年頃。グラスゴーにある楽器レンタル・ショップを訪れた際の話しです。
「通りで、ザ・クラッシュのマネージャー、バーニー・ローズに呼び止められ、マルコム・マクラーレンを紹介された。僕は2人とも誰だか知らなかったけど、彼らは僕が何をやっているのか聞くこともなく、セックス・ピストルズに入らないかと誘ってきた。僕にとっては、ちょっとエッジの効いたベイ・シティ・ローラーズに入るようなものだったから、断ったんだ。セックス・ピストルズは当時のワン・ダイレクションみたいなものだった。マルコムは、ヴィヴィアン・ウエストウッドの服を着る4人の洋服掛けを探していただけだった。それはすべて作られたもので、僕が望んでいたものではなかった」
当時、ユーロはポップ・バンド、スリックに在籍していました。スリックは「Forever and Ever」が全英1位を記録しますが、ユーロはテレグラフ紙のインタビューの中で「僕は演奏も作曲もプロデュースもしていない」と話しています。ユーロはその後、グレン・マトロックらのリッチ・キッズに加入し、その後、ヴィサージやウルトラヴォックスでも活躍しました。