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ブライアン・メイがエディ・ヴァン・ヘイレンらと制作した「Star Fleet」 リマスター版ミュージックビデオ公開

2023/07/18 12:37掲載
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BRIAN MAY + FRIENDS (Image credit: James “Motor” Merritt)
BRIAN MAY + FRIENDS (Image credit: James “Motor” Merritt)
クイーン(Queen)ブライアン・メイ(Brian May)エディ・ヴァン・ヘイレン(Eddie Van Halen)らと制作したEP『Star Fleet Project』(1983年)。発売40周年を記念したデラックス・エディションにあわせ、「Star Fleet」のミュージックビデオが新たにリマスター化。YouTubeで公開されています。



デラックス・エディションはYouTubeほかで聴けます。







デラックス・ボックスセットは7月14日発売。

このデラックス・ボックスセットは、ブライアンのソロ作品のリイシュー企画<ブライアン・メイ / ゴールド・シリーズ>の第3弾としてリリースされるもの。

『Star Fleet Project』はブライアン・メイ&フレンズ名義でリリースされたEPで、1曲目の「Star Fleet」は永井豪原作の特撮人形劇『Xボンバー』が英国で放送された際のテーマ曲をカヴァーしたもの。ブライアンの息子が『Xボンバー』の大ファンであり、それがきっかけでカヴァーしています。アレンジはブライアンが手がけています。

レコーディングは1983年4月21日と22日にロサンゼルスのレコード・プラントで行われ、ギターにエディ・ヴァン・ヘイレン、ドラムにREOスピードワゴンのアラン・グラッツァー、ベースにジェフ・ベックやロッド・スチュワートとも共演したフィル・チェン、キーボードにフレッド・マンデルが参加しています。

今回発売されるデラックス・ボックスセットは2日間の記録を完全収録したもので、CD2枚、LP1枚、7インチ・シングル1枚、さらにその他のコレクターズ・アイテムを含んでいます。

デラックス・ボックスセットは日本では輸入盤のみ発売。このデラックス・エディション・ボックス・セットに格納される2CDが日本のみ単独発売されます。

また、これとは別に同日の7月14日には「Star Fleet」の7インチ・シングル及びCDシングルが海外で限定発売されます。

ブライアンは、ボックスセットについて次のように紹介しています。

「僕らは皆さんに、全てをお届けするつもりだ。各曲のあらゆるテイクを一つ残らず。上手くいかなかったことも、笑い声も、今までにない新しいものをやれると発見した時のことも。だが、これは、単なるリマスターではない——僕らは、オリジナルのマルチトラックから何もかもを救い出し、あらゆる細部に至るまで大々的にリミックスを施したのだ! ここでは1983年に行われた歴史的セッションの全テイクに加え、会話の断片や、数々のアウトテイク、そして音楽的実験が聴けることになっている」

また「Star Fleet」制作の経緯についてはこう話しています。

「もしポール・ブリスが子供向けテレビのSFドラマ・シリーズの主題歌として、あれほどキャッチーな曲を書いていなかったら、状況は違っていたかもしれない。次第にそのテーマ曲が頭から離れなくなり、やがて頭の中で展開していく自分なりのアレンジが聴こえるようになってきた。でも、それをどうやって録音すればいいのだろう?

そこで、ある朝、クイーンの活動が一息ついた時、ロサンゼルスで目を覚ました僕は、何本かの電話をかけた。それから何が起こったか、その経緯はこのCDに収録されている音源が語ってくれるはずだ。その成果は、僕にとって一生大切にするであろう宝物となった。

僕らは小さなロックマン・アンプとイヤホンを使い、電話や家で事前に多少の準備をした。それから、僕らはスタジオ入りをした。テープが回った。LAの隣人アラン・グラッツァーが、見たこともないほど太く重いドラム・スティックで、自分のキットを叩きまくった。フィル・チェンは、彼がロッド・スチュワートと組んでいた時に知り合った友達で、ファンク志向のロックという独特のスタイルと、カリブ海の太陽のような陽気なエネルギーとユーモアをこの一団にもたらしてくれた。そして、僕が今まで会った中で最も洗練されたキーボード奏者の一人であるフレッド・マンデルは、象牙の鍵盤と実にテクニカルなシンセ・パッチの両方を軽々と弾きこなし、スペーシーなリフに命を吹き込んでくれた。エド(僕はいまだに彼のことを“エディ・ヴァン・ヘイレン”とは呼べずにいる。そう呼ばれると、イラッとするって何度も彼に言われたからね!)は、ギターをまるでピアノのように弾いていた……まるで電気の妖精のように、いつも茶目っ気のある笑みを浮かべながら、指板でタッピングやスナッピング、それからスライディング、そしてスキッピングをしていたんだ。たとえ彼にとって何か難しいことがあったとしても、それをおくびにも出さなかった。完全なオリジナル。純粋な喜び。彼と一緒に演奏したなんて、正に永遠の名誉だ」

さらにリイシューについてはこう話しています。

「保管庫を開けて、これらのテープを見つけた時は、すごく胸が躍ったよ。僕は一瞬にして、あの素晴らしいエド・ヴァン・ヘイレンをはじめとする友人達と、ギター・フレーズの掛け合いをしているわけだからね。特にエドは悲しいことにこの世を去ってしまったから、とても感慨深いものがある。 その後、フィルも亡くなってしまった。だから、残された僕らが、この束の間の時間を大切にしていきたい」

今回のリイシューでは、ブライアンの指示の下、サリーにある自身のスタジオにて、クイーンのサウンド・エンジニアを務めるジャスティン・シャーリー=スミスとクリス・フレドリクソンにより、オリジナル・マルチトラック・テープから完全な最新ミックスが施されています。

また「Star Fleet」の様々なテイクには、8種に及ぶエディのギター・ソロが収録されています。ブライアンはこう話しています。

「同じ道筋を二度辿ることは決してなかった」「エドは素晴らしい人だった。彼と僕の奏でる音を聴いていると、スタジオでは完全に彼の方が優っていたと感じるよ。でも、すごく嬉しい意味でね——あれだけのことをやってのけられる男のそばにいられるなんて、僕にとっては何よりの喜びだよ。ものすごく光栄なことだ」「スタジオで僕らがギターの応酬をしている様子を、皆さんに聴いてもらえるんだ」「ミックスに磨きをかけて、今回はEVHの音がより大きく目立つようになっている。彼が弾いた中でも、最も素晴らしいものの1つだと僕がずっと思っていた、彼のソロの展開が聴けるんだ……エド・ヴァン・ヘイレンの小品の、正に不朽の名演だね」

以下は以前に公開された映像

ボックス開封映像