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インダストリアル・ミュージックの命名者/パイオニア モンテ・カザッツァ死去

2023/07/02 20:52掲載
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Monte Cazazza
Monte Cazazza
“インダストリアル・ミュージック”というジャンルの命名者で、同シーンの形成に大きく貢献したパイオニアである、アメリカのアーティスト/作曲家モンテ・カザッツァ(モンテ・カザッザ/Monte Cazazza)が死去。モンテのミュージシャン仲間であり、コラボレーターでもあったMeri St. Maryが、長い闘病生活の末に亡くなったことをSNSで発表。68歳でした。

インダストリアル・ミュージックは「インダストリアルな人々のためのインダストリアル・ミュージック(Industrial Music for Industrial People)」とモンテが表現したことからその名が付いたと言われています。

モンテ・カザッツァは1954年11月生まれ。カリフォルニアでキャリアをスタートさせる。彼はカリフォルニア芸術工芸大学では、最初の彫刻の課題で、セメントの滝を制作し、クラス棟の主階段を使用不能にしたため、退学処分となった。

モンテの最も有名な作品はサウンド・コラージュで、キャリアを通じて8枚のソロ・アルバムを発表した。彼はスロッビング・グリッスル(Throbbing Gristle)の交流、彼らのインダストリアル・レコードの初期契約者だった。

モンテはソロ活動以外にも、Factrix、Chaos of the Night、The Atom Smashers、The Love Force、Esperik Glareらとコラボレートした。スロッビング・グリッスルのジェネシス・P・オリッジが結成した集団、サイキックTV(Psychic TV)のアルバム9枚に貢献した。2010年に最後のアルバム『The Cynic』を発表した。