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ブロンディがヒットさせた「Hanging On The Telephone」を作曲 ザ・ナーヴスのジャック・リー死去

2023/06/08 09:34掲載
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Jack Lee and Debbie Harry, photo courtesy of Jensen Communications, Inc.
Jack Lee and Debbie Harry, photo courtesy of Jensen Communications, Inc.
ブロンディ(Blondie)が1978年にヒットさせた「Hanging On The Telephone」はザ・ナーヴス(The Nerves)のカヴァー曲でした。この曲を書いたパワー・ポップ・トリオ、ザ・ナーヴスのフロントマン、ジャック・リー(Jack Lee)が死去。PitchforkやVarietyによると、3年前から大腸がんを患っていたそうで、5月26日にカリフォルニア州サンタモニカで亡くなりました。71歳でした。

ジャック・リーは1952年アラスカ生まれ。1974年にザ・ナーヴスを結成。76年にセルフタイトルのデビューEPを発表。「Hanging on the Telephone」のオリジナル・ヴァージョンも収録されていた。ザ・ナーヴスは1978年に解散した。

同年、ブロンディが「Hanging on the Telephone」を聴いて、録音したいと申し出る。この曲をレコーディングしたきっかけは、ブロンディのメンバーが東京で乗ったタクシーの運転手でした。デボラ・ハリーは以前にバンドのFacebookページで経緯をこう説明していました。

「“Hanging On The Telephone”はもともと、ジェフリー・リー・ピアースがカセットを送ってくれたLA出身のバンド、ザ・ナーヴスの曲でした。

東京でタクシーの後部座席でこの曲をかけたら、英語が話せない運転手がハンドルを手で叩き始めたんです。クリスと私はお互いに顔を見合わせて、“この人は、何について歌っているのかわかっていないけど、曲に反応している。私たちは、これはやるべきだという合図と受け取ったのよ”」

ジャック・リーは、スージー・クアトロ(「You Are My Lover」)やポール・ヤング(「Come Back and Stay」)が録音した曲も作曲しています。