オジー・オズボーン「俺にとってビートルズは白黒の世界で眠りにつき、目が覚めたらカラーの世界が広がっていたというような深遠なものだった」

英Metal Hammer誌のインタビューによると、オジー・オズボーン（Ozzy Osbourne）は息子にビートルズ（The Beatles）が好きな理由を聞かれ、「俺にとっては、白黒の世界で眠りにつき、目が覚めたらカラーの世界が広がっていた、というような深遠なものだった」と答えたという。また「現代の音楽はあまり聴かない。新しい音楽が全然ない。焼き直しばかりだ」や、映画への出演を打診されたことはないのか？などについても語っています。

英Metal Hammer誌の最新号はテネイシャスD（Tenacious D）の特別編集号で、ジャック・ブラックとカイル・ガスがゲストエディターとして参加しています。彼らはオジーに会うために彼の自宅まで行って直接インタビューしました。

オジーの家の正門には、ある看板が掛けられているという。そこには「犬のことは気にするな。飼い主に気をつけろ」と書かれています。

ジャックが「あなたのカリスマ性、ステージでの魅力はすごいと常々感じています。映画監督から映画への出演を打診されたことはないのですか？」と尋ねると、オジーは「映画をやるには、忍耐力が必要だ。じっと待っていることはできないんだよ。何度かカメオ出演したことはあるけど......考えたこともなかったな」と話しています。

またジャックは同じインタビューの中で、こう質問しています。

ジャック「ビートルズがロックンロールを発明したと思われているのと同じように、ブラック・サバスはヘヴィメタルを発明したと思っているんだ」

オジー「それはいい考えだけど、俺らはザ・フー、レッド・ツェッペリン、ザ・キンクスにすごく影響を受けたんだ...キンクスの“You Really Got Me”はシングル買って死ぬほど聴いた。聴くのをやめられなかった。いま耳にする音楽は、もうそういうことはない。現代の音楽はあまり聴かない。新しい音楽が全然ない。焼き直しばかりだ」

ジャック「あなたが挙げたのはどれも素晴らしいバンドだけど、ブラック・サバスはジャンルを発明したと僕は思っている。現代音楽の風景を変えたんだ」

オジー「みんながそう信じたいなら、それは素晴らしいことだけど、俺は“俺はブラック・サバスのシンガーで、これやそれを発明したんだ”みたいなことは言わないよ。 ブラック・サバスは、素晴らしいキャンプだったんだ。トニー・アイオミは模範だった。あんなに悪魔的なリフを弾けるギタリストには、まだ会ったことがない」

ジャックとカイルが一緒に「イエーイ！」

オジー「俺たちが始めたばかりの頃、リハーサル場所を確保できたのは、朝の9時に行かなければならない、その場所だけだった。リハーサルの場所は映画館の向かいで、トニーかギーザーはある朝、“ホラー映画を見るためにお金を払っている人たちって、変じゃない？　ホラー音楽をやり始めたらどうだろう”と言った。俺は彼らが冗談を言っているのだと思っていたら、トニーは（オジーは“Black Sabbath”リフを口にする）。俺は“まじで！　最高”と思ったね」

カイル「まさにその瞬間だ！ヘヴィメタルの誕生だ」