HOME > ニュース >

ティナ・ターナー死去

2023/05/25 09:23掲載(Last Update:2023/05/25 09:39)
メールで知らせる   このエントリーをはてなブックマークに追加  
Tina Turner
Tina Turner
“ロックンロールの女王”ティナ・ターナー(Tina Turner)が死去。代理人が発表。83歳でした。声明には「“ロックンロールの女王”ティナ・ターナーは、スイスのチューリッヒ近郊の自宅で、長い闘病生活の末、本日83歳で安らかに息を引き取りました。音楽界のレジェンドであり、ロールモデルであった彼女を世界は失った」と書かれています。

ティナ・ターナーは1939年テネシー州生まれ。地元の教会で幼い頃からゴスペルを歌っていた。1958年にはイースト・セントルイスに移り住み、地元のバンドリーダーであるアイク・ターナーと出会う。2人はパートナーになり、1960年7月に最初のシングル「A Fool in Love」をリリースし、全米トップ30にランクインした。その後、フィル・スペクターのウォール・オブ・サウンドの名作「River Deep - Mountain High」など、シングルやアルバムが相次いでリリースした。

R&Bからロックンロールへの移行は、ティナの提案によるもので、デュオのライヴで、ビートルズの「Come Together」やCCR(クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル)の「Proud Mary」をカヴァーした。そして1973年、彼女はクラシック・ロックの「Nutbush City Limits」を書き、これもヒットした。

1976年にはアイクとティナの間に亀裂が入り、アイクの薬物問題や身体的虐待に嫌気がさしたティナは、1978年にアイクと離婚した。

ティナはその後、ソロの歌手として活動を始める。当初ソロ活動は停滞していたが、1985年にリリースされた『Private Dancer』は、全世界で1200万枚以上のセールスを記録し、グラミー賞4部門を受賞するなど、再び絶大な人気を獲得した。さらに4枚のアルバムを出した。ティナは世界で1億8000万枚以上のアルバムを販売し、“ロックンロールの女王”と称された。

ティナは2000年に引退を表明し、2009年のお別れツアーを除いては、その言葉を忠実に守った。

ティナの人生を描いた映画やミュージカルも制作され、デュオとしてもソロとしても「ロックの殿堂」入りを果たした。