(左)Simply Southern the mouth Logo(右)The Rolling Stones Lips and Tongue
ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)の有名な「Lips and Tongue(舌と唇)」のロゴをめぐる新たな訴訟が起きています。米ビルボード誌によると、アパレル小売業者のSimply Southernは、ユニバーサル・ミュージック・グループの一部門で、メジャーアーティストのライセンス商品を販売しているBravadoから、このロゴをめぐり、「根拠のない」訴訟予告を受けたと訴えています。
訴訟によると、Simply Southern社はBravado社から販売停止を求める手紙を受け取ったと主張。手紙には、Bravado社はローリング・ストーンズの商品を販売する独占的なライセンシーであり、Bravado社の弁護士は、Simply Southern社の「舌と唇」がデザインされた「実体のない口」が、ストーンズの「Lips and Tongue」と「紛らわしいほど似ている」と警告し、そのような違反商品はバンドの商標を侵害していると主張しています。
これに対してSimply Southern社の弁護士は、同社のデザインは「明らかに、そして実証的に異なる」とし、同社は裁判所に「Bravado社の主張する知的財産権を侵害していない」という判決を求めています。
「Simply Southern社の口の画像は、Bravado社の主張するLips and Tongueの画像とは全く異なる多くの要素を示している。例えば、Simply Southern社の画像は、Bravado社の主張する画像と比較すると、よりふっくらした下唇、より四角い歯、より広く開いた口をしています」と同社は訴状の中で書いています。連邦裁判所に提出された訴状には、Simply Southern社の2つのロゴの画像が掲載されています(写真上の左)。
Simply Southern社は、商標権侵害の責任を回避するのに十分な違いがあると考えています。「口は本質的に表現力のある部位であるため、形状や位置の微妙な変化により、感情表現の解釈が著しく異なります。Bravado社の主張するイメージは、ほとんど感情がないものの、遊び心や反抗的なニュアンスがわずかに感じられます。対照的に、Simply Southern社のイメージは、深い表現力を持っています」と主張しています。