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グレッグ・ローリー、ニール・ショーンのサンタナ加入/ジャーニー結成前夜/スティーヴ・ペリー加入後の歌重視について語る

2023/03/18 20:25掲載
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Gregg Rolie
Gregg Rolie
2月に行われたジャーニー(Journey)のライヴにゲスト参加した、オリジナル・メンバーのグレッグ・ローリー(Gregg Rolie)。Ultimate Classic Rockの新しいインタビューの中で、ニール・ショーン(Neal Schon)サンタナ(Santana)加入、ジャーニー結成前夜、スティーヴ・ペリー(Steve Perry)加入後の歌重視について話しています。

Q:ニール・ショーンとの関係は、ジャーニーやサンタナよりも前からですよね

「興味深い話だよ。ニールを高校までよく迎えに行ったんだけど、同じ時期に(サンタナの)『Abraxas(邦題:天の守護神)』のレコーディングをしていたんだ。彼は高校には行かず、四つ角に座ってギターを弾いていた(笑)。彼は“一生この仕事をする”と言い、今に至っている。54年間、サンタナやジャーニーのライヴを欠かさずにね。すごいことだよ。

『Abraxas』のレコーディング中に彼を連れてきて、スタジオでたくさんジャムった。僕は15歳か16歳の彼がやっていることが好きだった。彼にはその時点で、エリック・クラプトンのデレク・アンド・ザ・ドミノスと組むか、サンタナと組むか、選択肢があった。エリックは彼のことを聞いていたし、彼を見ていたからね。同じ頃、僕はカルロス(サンタナ)のところに行って、“2人目のギタリストとして、ニールを加入させるのはどうだろう”と尋ねた。ずっと思っていたんだけど、ギタリストに“もう一人必要だ”と言うのって結構難しい。“なんていいアイデアなんだ!”とか、あまりいい感じにならない。でも、まさにその通りになって、彼らは互いに学び合うようになった。ニールはカルロスからブルースを習った。彼らは意気投合した。ニールはもっと燃え上がった。そして、彼らは今の姿になった。素晴らしいことだ。こんな風にうまくいくと思っていたけど、そのとおりになった」

Q:ニール・ショーンと一緒に別のバンドを始められると確信したのはなぜですか?

「ニールと(ジャーニー創設時のマネージャー)ハービー・ハーバートが電話してきた。僕はレストランビジネスをやっていたんだけど、彼らは僕の人生を救ってくれた。レストランビジネスには手を出してはいけない。少なくとも1,000%以上の収容能力がないと、うまくいかない。毎晩同じ場所で食事をする人などいないからね。だからとにかく、それは難しかったけど、彼らは僕を呼び出して“バンドを始める”と言った。僕はシアトルを出て、彼らがやっていることに参加した。ゴールデン・ゲート・リズム・セクションという名前で、サンフランシスコにやってくるシンガーやプレイヤーのために、その人たちが自分の好きな演奏ができるようにするためにバンドを作るんだ。でも、彼らは嘘をついたと思う。(その都度作るのではなく)ずっとバンドだった(笑)それでいいんだよ」(※その後メンバーが固定化してジャーニー結成へ)

Q:ジャーニーはスティーヴ・ペリーが来てから、より歌に重点を置いたアプローチにシフトしていきました。それはどう受け止められたのでしょうか?

「バンドをやるうえでは、目を引く点を持たなければならない。呼び物を作るために、常に目を引くものを持たなければならない。そのバンドが何であるかを呼び物によってデザインするんだ。“ちょっと違うけど、まあ、なんとかなるだろう”ということになる。そういうことはよくあることで、僕たちもそうだった。初期はジャム・バンドだったんだけど、ペリーが入ってきて、曲をデザインするようになった。歌が先というのは、それまであまりやったことがなかった。歌があって、それから練り上げる。それは目からウロコだった。実際に僕をより良いソングライターにしてくれた。こうすればいいんだ、そういう風に続けていけばいいんだ、ということに気づかせてくれたんだ」