デヴィッド・ボウイ(David Bowie)の人生、作品、レガシーに関する膨大なアーカイブが、英ロンドンで2025年より一般公開されます。ボウイの60年にわたるキャリアを網羅する80,000点以上のアイテムが展示される予定です。
ヴィクトリア&アルバート博物館が取得したこれらアイテムは、英ロンドンのクイーン・エリザベス・オリンピック・パーク内に設立される『The David Bowie Centre for the Study of Performing Arts』を通じて一般公開される予定です。
これにより、ファンや研究者は、これまでにないほどボウイの創作過程を間近に知り、新たな洞察を得ることができるだろう、と同博物館は述べています。
コレクションには、手書きの歌詞、手紙、楽譜、オリジナル衣装、ファッション、写真、映画、ミュージックビデオ、セットデザイン、アルバムアートワーク、賞などが含まれる予定です。その多くは2013年から2018年にかけて200万人以上が鑑賞した『David Bowie Is』でも展示されたものですが、ボウイが所有していた楽器や、これまで公開されたことのない著作物や未完成のプロジェクトも含まれており、発表によると、その大半はこれまで公にされたことがないものだという。
具体的には、1972年にフレディ・バレッティがデザインした「ジギー・スターダスト」のステージ衣装、1973年の「アラジン・セイン」ツアーでの山本寛斎の作品、1997年の「Earthling」のアルバムカヴァーでボウイとアレキサンダー・マックイーンがデザインしたユニオンジャック・コートなどもあります。
また、テリー・オニールからブライアン・ダフィ、ヘルムート・ニュートンまで、20世紀を代表する写真家が撮影した7万枚以上の写真、プリント、ネガ、スライド、コンタクトシートも含まれています。
ヴィクトリア&アルバート博物館による、これらアイテムの取得とセンターの設立は、デヴィッド・ボウイ・エステート、Blavatnik Family Foundation、ワーナーミュージックグループからの1000万ポンドの寄付のおかげで実現しました。
ヴィクトリア&アルバート博物館のディレクターであるTristram Hunt博士は、次のように述べています。
「デヴィッド・ボウイは、史上最高のミュージシャンであり、パフォーマーの一人です。V and Aは、彼の素晴らしいアーカイブの管理者となり、一般に公開できることを大変うれしく思っています。
ベルリンから東京、ロンドンまで、音楽、演劇、映画、ファッション、スタイルを横断するボウイの急進的な革新は、デザインや視覚文化に影響を与え続け、ジャネール・モネイ、レディー・ガガ、ティルダ・スウィントン、ラフ・シモンズなどのクリエイターにインスピレーションを与え続けています。
私たちの新しいコレクションセンターであるV&A East Storehouseは、ボウイの作品を5000年にわたるアート、デザイン、パフォーマンスのコレクションと対話させるのに理想的な場所です。
デヴィッド・ボウイ・エステート、Blavatnik Family Foundation、ワーナーミュージックグループに深く感謝します」