Queen / Sheer Heart Attack
クイーン(Queen)の最もヘヴィな曲のひとつで、後に
メタリカ(Metallica)がカヴァーしたことで有名な「Stone Cold Crazy」。
ブライアン・メイ(Brian May)のもとには、この曲がスラッシュ・メタル誕生のきっかけとなったという意見が寄せられているという。Total Guitarのインタビューの中で「みんなはスラッシュ・メタルの誕生だとか言っているけれどね!」と話しています。
アルバム『Sheer Heart Attack』に収録されたこの曲について、ブライアンはこう話しています。
「“Stone Cold Crazy”は長い時間をかけて作られた曲なんだ。この曲は僕らが初めて一緒に演奏した曲のひとつなんだけど、サード・アルバムまでアルバムに収録されなかった。とても珍しいことなんだよ。最初のライヴで“Stone Cold Crazy”を演奏していたと思うよ。
フレディ(マーキュリー)が以前のバンドと一緒に歌詞を書いたんだけど、オリジナルのリフは全然違っていて、“Tear It Up”(1984年『The Works』収録)のリフみたいだったんだ。“Stone Cold Crazy”のオリジナル・ヴァージョンは、当時の他の多くの作品と同じようなサウンドで、かなり気楽なリフだった。それほどのペースではなかったんだ。
でも、この歌詞は熱狂的なものだから、音楽も熱狂的であるべきだ、と思ったんだよ。だから、このリフにしたんだ。みんなはスラッシュ・メタルの誕生だとか言っているけれどね! どうだろう? でも、あのペースで演奏するのは当時としては珍しいことだったんだ。
あの曲はちょっと面白かったよ、本当に。それがサード・アルバムまでアルバムに収録されなかった理由かもしれないね。ヘヴィでいい曲だよ。今でも覚えているのは、この曲の決定的なヴァージョンを演奏したとき、今までで一番スピードがあったこと。アドレナリンが出まくってて、“やってみよう!”ってね。本当に燃えるんだ。“Stone Cold Crazy”は、ライヴの雰囲気を保ちながらスタジオでレコーディングを行った良い例だよ」