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ケイト・ブッシュ ALSを患いながら作曲活動を行うミュージシャンの自伝の前書きを担当、ケイトに敬意を表したアルバムを以前に発表

2023/02/07 18:16掲載
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Pone
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ケイト・ブッシュ(Kate Bush)は、フランスのミュージシャンPoneの自伝の前書きを担当することになりました。Poneは、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を患っており、体を動かすことができないため、瞳の動きを追跡するアイトラッキング技術を使ってコンピュータで作曲活動を行っています。Poneは2019年にケイトに敬意を表したインストゥルメンタル・アルバム『Kate and Me』をリリースしており、このアルバムに感動したケイトは公式サイトにコメントを発表していました。

アルバム『Kate and Me』は、ケイトが録音した一つまたは複数の音源のサンプリングが含まれており、それにビートとラップ・ヴォーカルが織り交ぜられている作品です。

Poneは、フランスのカルト的人気を誇るラップグループ、Fonky Familyとの仕事で知られるビートメーカーでしたが、2015年にALSと診断されました。以降は、アイトラッキング技術を使ってコンピュータで作曲活動を行っています。

彼は自身のFacebookページにて、自伝の前書きをケイト・ブッシュが担当することのなったと報告。「昨日、彼女からメールを受け取ったのですが、どうお礼を言ったらいいのかわかりません。皆さんを思い浮かべました。あなたは私の声になれるかもしれない。好きな言語で、好きな場所で“ありがとうケイト”とシンプルに言う1秒間のビデオを送ってください」と書いています。



以下は、『Kate and Me』リリース後の2020年夏にケイトが公式サイトで発表したコメントより。

「親愛なるGuilhem(※Poneの本名)

あなたのアルバム『Kate and Me』を、つい最近知りました。今夜聴いてみて、圧倒されました。この作品にどれだけ感動したか、そしてあなたへの称賛の気持ちを言葉にするのはとても難しいです。

この作品を完成させるためにあなたが乗り越えてきた挑戦は、まさに驚異的です。もし、あなたがチャリティーのためにこのアルバムをリリースするのであれば、私は絶対に賛成です。あなたのすべてのプロジェクトが成功することを祈っています。

ご多幸をお祈りします。

ケイト・ブッシュ」

アルバムはYouTubeほかで聴けます。