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ビートルズ「ルーフトップ・コンサート」を実際に目撃した一人、アップル・レコードの米国マネージャーを務めたケン・マンスフィールド死去

2022/11/20 19:52掲載
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Ken Mansfield - The Roof: The Beatles' Final Concert
Ken Mansfield - The Roof: The Beatles' Final Concert
ビートルズ(The Beatles)最後のライヴ・パフォーマンス「ルーフトップ・コンサート」を実際に目撃した一人、アップル・レコードの米国マネージャーを務めたケン・マンスフィールド(Ken Mansfield)が死去。アップル時代の同僚であるクリス・オデルが、マンスフィールドが11月17日に亡くなったことを伝えています。85歳でした。

オデルは、マンスフィールドを「親愛なる、最愛の友人」と評し、「これで屋根の上の客席は二人しかいなくなった」と付け加えています。これは、1969年1月30日にロンドンのアップル・コア本社の屋上で行われた「ルーフトップ・コンサート」のことを指しています。マンスフィールドは、その日、屋上で唯一白衣を着ていたので、写真ですぐにわかります。

ケン・マンスフィールドは米アイダホ州生まれ。サンディエゴ州立大学でマーケティングの学位を取得し、1965年にキャピトル・レコードに入社。同レーベルの最年少幹部としてスタートした彼は、瞬く間に出世し、ビートルズとも親しくなる。

1967年、ビートルズが自分たちの会社を設立することを決めたとき、彼らはマンスフィールドをアップル・レコードの米国マネージャーに任命した。

マンスフィールドはアップル・レコードの世界的な立ち上げと、その後の『The Beatles(ホワイト・アルバム)』、「Yellow Submarine」、「Abbey Road」、「Let It Be」、「Hey Jude」などのプロジェクトの米国での運営を担当した。マンスフィールドは、ビートルズ以外にもメリー・ホプキン、バッドフィンガーなどのアップル・アーティストのキャリアをマネジメントした。

60年代には、ビーチ・ボーイズ、ロイ・オービソン、グレン・キャンベルなどとも仕事をした。フォーク・ミュージックの演奏やレコードのプロデュースでもその才能を発揮した。その後、彼は講演者や作家となり、『The Beatles, The Bible and Bodega Bay』や『The Roof: The Beatles' Final Concert』含む、自身の経験について本を執筆した。