ブルース・スプリングスティーン語る、クラレンス・クレモンズとの思い出／自身の引退／自身のトラヴェリング・ウィルベリーズを組むなら他のメンバーは？

ブルース・スプリングスティーン（Bruce Springsteen）は、盟友のクラレンス・クレモンズ（Clarence Clemons）が2011年に亡くなる直前に、病院で彼のためにギターを弾いたことを米ラジオ番組『The Howard Stern Show』の中で明かしています。

「手を握ってくれるから、聞こえているような気がしたんだよ。（脳卒中の後）初めて彼に会いに行ったとき、俺の声や部屋にいることに対して何らかの反応をしている、そんな気がしたんだ。彼が亡くなることは分かっていたから、俺はギターを持ち込んで“Land of Hope and Dreams”を奏でたんだよ。...あの世に逝くことについての曲。生と死についてのものなんだ」

「そこには彼の弟がいた。彼の甥のジェイクもいたと思う。他にも何人かいた。でも、それはほんの小さな小さな空間だった...これは賛美歌だ...（ツアーの）夜の終わりに演奏していた曲で、クラレンスと俺が一緒にサックスソロに取り組んだ最後の曲の一つだったんだ」

スプリングスティーンは同じインタビューの中で自身の引退は「想像もつかない」と話しています。

「想像もつかないよ。もし、俺が動けなくなったりしたら、その時は...。でも、それまでは、ジョニー・キャッシュやピート・シーガーを見ればわかるだろう。ピート・シーガーとは、ワシントンのオバマ大統領の就任式で一緒に演奏した。ピートは91歳か92歳で、“This Land Is Your Land”を歌った。だから、あの人たちを見ているとね......（年をとってから）3時間のライヴをやるかどうかはわからない。でも、俺には演奏できる音楽の種類がたくさんあるから。ブロードウェイ・ショーは、やろうと思えば一生、何らかの形でできる。引退なんて想像もつかないよ」

さらにスプリングスティーンは番組から自身のトラヴェリング・ウィルベリーズ（The Traveling Wilburys）を結成するとしたら他のメンバーを誰にするかと尋ねられ、ジョン・フォガティ（John Fogerty）、トム・モレロ（Tom Morello）、ニール・ヤング（Neil Young）の3人を選んでいます。

スプリングスティーンは番組内でパフォーマンスも披露しており、現在までに「Tougher Than the Rest」のパフォーマンス映像がYouTubeで公開されています。