パンクロックを網羅的に記録した初めての博物館『パンクロック・ミュージアム(THE PUNK ROCK MUSEUM)』がラスベガスに誕生。2023年3月にオープンする予定です。キュレーション担当は
NOFXの
ファット・マイク(Fat Mike)。
米SPINによると、ファット・マイクはもともと、長年にわたって収集してきた自身のパンク・コレクションの貴重なアイテムも展示するパンクロック・ショップを開くというアイデアを持っていましたが、そのアイデアが発展し、『パンクロック・ミュージアム』が誕生することになったとのこと。
『パンクロック・ミュージアム』はパンクロックを網羅的に記録した初の博物館であるだけでなく、スーパースターだけでなく、あらゆる規模のパンクバンドを歓迎する初めての博物館でもあります。
2023年3月10日に正式に開館し、12,000平方フィート(約1115平方メートル)のスペースには、何千もの作品や遺物が展示される予定です。
ミュージアムのコレクションには、
ブロンディ(Blondie)の
デボラ・ハリー(Deborah Harry / Debbie Harry)の象徴的なVulturesのシャツや、
ディーヴォ(Devo)のエナジードームをはじめ、
ライズ・アゲインスト(Rise Against)が最初の曲を書いたアコースティックギター、
SUM 41が『Does This Look Infected?』時代にライヴのキックオフに使用したグリーンのチェーンソーなど、さまざまな注目アイテムが含まれています。また、お気に入りのミュージシャンのギターやアンプを演奏できるなど、インタラクティブな展示で来場者を魅了する予定です。
『パンクロック・ミュージアム』の受け入れ基準は単純明快で、「パンクバンドであれば、参加できる。それだけなんだ」とファット・マイクは言っています。
「インドネシアから来た人たちに、自分たちのバンドのチラシが壁に貼ってあるのを見てもらいたいんだ。彼らがどれだけ誇りに感じるかわかるだろう?世界中のパンクバンドにそういう機会を持ってもらいたいんだ」とファット・マイクは少し感慨深げに語っています。
このミュージアムは、過去50年にわたるパンクの物語と文化的な深い影響を記録することを目的としています。
ファット・マイクが『パンクロック・ミュージアム』の企画・建設するために集めた、才能と志を持った10人のミュージシャンや業界関係者による「パンクロック集団」のひとりである
ペニーワイズ(Pennywise)のギタリストであるフレッチャー・ドラッグは、この博物館はパンクロックに人生を捧げた人たち、そしてまだ学んでいる人たちのためのものだと言っています。
「人生のサウンドトラックのようなものなんだ。パンクロックのファン層はとても熱心で、その人たちは一生を捧げている。パンクロックにのめり込むと、本当に歯を食いしばり、離さない。そんな人たちのために、そしてパンクロックについてよく知らない人たちのために、場所を作りたかったんだ」
■『パンクロック・ミュージアム』公式サイト
https://www.thepunkrockmuseum.com/