DOODLES DONE BY THE BEATLES AND JOAN BAEZ BEFORE THE BEATLES' LAST CONCERT AT CANDLESTICK PARK, 1966
1966年8月に
ビートルズ(The Beatles)は公式な最後のコンサートを行いますが、その前にメンバー4人は会場近くのレストランで食事をし、その際、テーブルクロスに落書きをしました。レストランはそのテーブルクロスを誇らしげに飾っていましたが、盗まれてしまいます。その後56年間、このテーブルクロスは行方不明でしたが、最近になって見つかりました。そして今回、オークションに出品されます。
ビートルズが公式な最後のコンサートを行ったのは1966年8月29日、サンフランシスコのキャンドルスティック・パークでした。4人がジョーン・バエズと共に食事をしたのは、会場近くのインナー・リッチモンド・レストランでした。
インナー・リッチモンドのオーナーの一人であるジョン・ヴィラルディの回想によると、店員がビートルズのメンバーにテーブルクロスにサインをしてほしいと求めたという。コンサート後の数日間、同店のフロントウィンドウには、ビートルズのメンバーの落書きとサインが書かれたテーブルクロスが誇らしげに飾られていたそうですが、このテーブルクロスは、1週間ほど展示した後、1966年9月上旬に盗まれてしまいます。
それから56年後、2022年のある日、この貴重なテーブルクロスが戻ってきました。
あの運命の9月の夜、インナー・リッチモンドの窓ガラスを粉々にした犯人は、70年代初頭に借金を返すために、ある男性にこのテーブルクロスを譲り渡していました。
その男性の家族によると、男性は50年以上もそのテーブルクロスを持ち続け、盗まれたものであることも知らずにクローゼットの中に大切にしまっておいたそうです。しかし、その男性の家族が噂でこの話を知ったとき、すべてが変わりました。男性の遺品の中にこのテーブルクロスがあることに気づいた家族は、このテーブルクロスを元の持ち主に返そうと思い、すぐにヴィラルディの孫に連絡を取りました。
ヴィラルディの孫は「男性はこのテーブルクロスをクローゼットの中にしまって、一部の家族に見せていただけだったようです。なので、汚れたり、色あせたりすることはありませんでした。良い状態でした」と話しています。
ヴィラルディの孫が祖父が長い間嘆いていたものを手に入れると、その知らせはすぐに伝わり、欲張りなコレクターたちが殺到するようになりました。そこでヴィラルディは、このアイテムの適切な売却先を探すために、オークションハウス、ボナムズ社に助けを求めました。
ボナムズ社のロサンゼルスのポピュラーカルチャー担当ディレクターであるヘレン・ホールは、こう話しています。
「この素晴らしいビートルズの歴史の一部を提供できることにとても興奮しています。このテーブルクロスは、1966年にキャンドルスティック・パークで行われたビートルズ最後のライヴ・コンサートの重要な遺物であるだけでなく、半世紀以上にわたって失われたと考えられていたため、二重に興味深いものとなっています。その夜、ビートルズとジョーン・バエズがこのテーブルクロスに落書きをしていたという逸話が、その場に居合わせた人たちからたくさん残されています。このテーブルクロスは、ビートルズの歴史における重要な夜の目撃者であり、驚くべき状態で残っているのです」
このテーブルクロスには、ジョン・レノンが黄色のペンで描いた、車輪の横に自転車に乗った毛の生えた生き物を描いたスケッチなどの画像が含まれています。また、ジョーン・バエズが様々なインクで描いた肖像画や、ポール・マッカートニーが描いたものもあります。絵の隣には「I did not lay a hand on this table」と書かれ、ジョージ・ハリスンとリンゴ・スターの黒ペンのサインもあります。
落札予想価格は15,000ドル〜25,000ドル(約220万円〜約360万円)
■オークション・ページ
https://www.bonhams.com/