ディオ(Dio)のギタリストだったクレイグ・ゴールディ(Craig Goldy)は、ディオ加入以前にバンドメンバーの家に寝泊りしていた際、そのメンバーから「俺のツナ缶を食いやがったな」と言いがかりをつけられる。その時、ロニー・ジェイムズ・ディオ(Ronnie James Dio)がディオのアルバム『Holy Diver』のレコーディングを中断して、そのバンドメンバーの家に4袋の食料品を持って現れて「これはクレイグのためだ。彼を放っておいてくれ」と言ってレコーディングに戻ったという逸話を語っています。
ゴールディはロニー・ジェイムス・ディオの生涯を描いた初のオフィシャル・ドキュメンタリー映画『Dio: Dreamers Never Die』のプレミア上映に参加した際、『The Blairing Out With Eric Blair Show』のインタビューの中で次のように話しています。
「(バンドの)ROUGH CUTTに入った当初、俺はホームレスで路上生活をしていた。俺は機材を持っていなかったんだけど(ROUGH CUTTのマネージャーでもあるロニーの妻ウェンディ・ディオは)オーディションに参加するために機材を貸してくれた。彼らはすでにROUGHT CUTTのオーディションを受ける時に、俺に親切にしてくれていたんだ。(ロニーも)オーディションに来てくれていて、一緒にブラック・サバスの“Heaven And Hell”やとレインボーの“Man On The Silver Mountain”をやった。その後、(ROUGH CUTTの)仕事が決まった時、俺はまだホームレスだったから、他の人の家のソファで寝泊まりしていた。ある日、バンドメンバーが帰宅して、俺が彼のツナ缶を使ってツナサンドを作ったと叫び、大声で怒鳴った。ばかばかしいとは思うだろうけど。その音は世界中に響き渡ったんだ。