ロバート・フリップ＆デボラ・ハリーの主演でジャン＝リュック・ゴダール『アルファヴィル』をリメイクする企画　当時のエピソードとスクリーンテスト映像

1980年ごろ、キング・クリムゾン（King Crimson）のロバート・フリップ（Robert Fripp）とブロンディ（Blondie）のデボラ・ハリー（Deborah Harry / Debbie Harry）の主演で、ジャン＝リュック・ゴダール（Jean-Luc Godard）監督によるSFノワールの金字塔『アルファヴィル』のリメイク企画が進んでいました。ブロンディのクリス・シュタイン（クリス・スタイン／Chris Stein）は、先日亡くなったゴダール監督を偲び、当時のエピソードと、フリップとハリーのスクリーン・テスト映像をSNSに投稿しています。

「1980年頃、ゴダールの『アルファヴィル』の実現しなかったリメイクのために、フリップとデビーがスクリーン・テストを行った。僕たちはゴダールに少し会ったんだけど、彼は“なぜこんな古い映画を作るんだ？”と言っていた。

僕たちは彼から1,000ドルで“権利”を買ったんだけど、後で彼が権利を持っていないことがわかった。でも、それだけの価値はあったと思うんだ。エイモス・ポーは監督をするつもりだったし、ゴダールの署名入りの契約書も持っていたしね。

RIP ジャン＝リュック」

デボラは『フェイス・イット デボラ・ハリー自伝』の中でもこのリメイク企画について触れており、彼女はゴダールに直談判したところ「君は頭がいかれている」と返事されて頓挫したと説明していました。