Zakk Wylde, Charlie Benante
パンテラ(Pantera)の2023年再結成ツアーに参加する、ギタリストの
ザック・ワイルド(Zakk Wylde)と、
アンスラックス(Anthrax)のドラマーである
チャーリー・ベナンテ(Charlie Benante)。2人は出演したラジオ局SiriusXMの番組『Trunk Nation With Eddie Trunk』の中で、このプロジェクトについて語っています。
ザック・ワイルド:
「凄いことになりそうだ。ヴィニー(ポール)がまだいたとき、“ザック、ダイム(ダイムバッグ・ダレル)の名誉のために、俺たち全員を集めてやってくれないか”という話がいつも出ていたんだ。僕は“君がやりたいときはいつでも、僕はベンチとブルペンで待っているから、必要な時は呼んでくれ。全部覚えて、やりに行くよ”と言っていたんだ」
そして、その瞬間が訪れます。ザックはフィル・アンセルモから「ダイムに敬意を表して、今度のツアーで演奏してくれるか」のオファーを受けたとき、十分な準備ができていたと回想しています。
ダイムバッグのギター・パートをどのように演奏するつもりかと尋ねられたとき、ザックはこう答えています。
「オジーと一緒に演奏しているときと同じようにアプローチするんだ。ランディ・ローズの曲もジェイク(E・リー)の曲も覚えなきゃいけないし、(ブラック)サバスの曲をやっていた時は、みんなそれを学んで、できる限り忠実にやるんだ。
チャーリーはヴィニーのパートを全部覚えないとね。カヴァー・バンドをやっているような感覚で取り組むんだよ。ザック・サバス(※ザックによるブラック・サバス・トリビュート・バンド)をやるときはね、“War Pigs”の途中で歌詞を変えようとは思わない。曲を覚えるんだ。だから、(今回も)そうするんだよ」
同様に、チャーリー・ベナンテは、ファンはヴィニー・ポールにそっくりなドラムを聴くことができると語っています
「アンスラックスのドラマーとしてこれをやるのは無理なんだ。全く違う音になってしまうからね。目を閉じればヴィニーの音に聞こえるようにするんだ。音は彼と全く同じように聞こえるだろうね」
チャーリーは、このプロジェクトについて最初に連絡を受けたのはいつかと尋ねられ、こう答えています。
「(去年の)12月。12月の終わり。フィリップと話をしていて、彼がちょうどこの話をしたんだ。それで“ああ、そうだな。やるよ”と言ったんだよ。そのあと、1月か2月くらいに現実になったんだ...それが実現して、1回でもライヴができれば最高だよ」
ザックとチャーリーは、今度のツアーがいかにパンテラと、ヴィニー・ポール&ダイムバッグ・ダレルの兄弟のレガシーを称えるものであるかを改めて強調しています。
チャーリー・ベナンテ:
「ダレルとの友情は長いし、俺は2人のことが大好きだ。だから、俺にとって、これをやるのはとても感情的なことなんだ。それこそが全てなんだ。あの二人がやっていたことがすべてなんだ...俺以外の誰かがそれをやるのを見たくない。俺はちゃんとやるからつもりだからね」
ザックは続けて、今度のツアーがパンテラの再結成として発表されたことに関連するファンの批判について次のように述べています。
「仲間を祝福し、彼らの功績と偉業を称える。これは、そういうことなんだ。みんな“どうしてパンテラの再結成と言えるんだ?”っていう感じだった。僕は“フィルとレックス(ブラウン)が一緒に戻ってきたんだ”“彼らはしばらく一緒に演奏していなかったんだよ”と言ったんだよ」
ザックは、このプロジェクト全体がいかにパンテラのレガシーを祝う精神によって推進されているか、そして、それは彼がオジーのバンドでランディ・ローズのパートを演奏するのと同じぐらい適切なことであると主張しています。
「“これはパンテラの祭典だ”と言っているんだ。こういうことなんだ。エクスペリエンス・ヘンドリックスのミッチ(ミッチェル)とノエル(レディング)がエリック・クラプトンに、ジミ(ヘンドリックス)を称えるために彼の曲を歌って演奏してほしいと頼むのと変わらないんだ。僕にとっては、同じことなんだよ。
オジーの場合、毎晩セイント・ローズに敬意を表しているんだ。“I Don't Know”“Mr.Crowley”などを演奏するたびに、ランディに敬意を表しているんだよ。僕にとっては、その延長線上にあるんだ。
ダイム、ヴィニー、そしてフィルとレックス、すべてのメンバー、彼らの功績、パンテラとして成し遂げたこと、彼らが征服したすべての山々を称えているんだ。それが僕の見方だ。僕はいつもそういう見方をしてきたんだ」