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ジャーニーの最新アルバムに『Escape』がどのように影響を与えたのか? ジョナサン・ケイン語る

2022/07/17 20:27掲載
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Journey / Freedom
Journey / Freedom
ジャーニー(Journey)が11年ぶりにリリースした最新スタジオ・アルバム『Freedom』。難しかったのは曲順だったそうで、曲順のモデルとして彼らが使ったのがヒット作『Escape』でした。メンバーのジョナサン・ケインは『Escape』がどのように影響を与えたのかについてUltimate Classic Rockのインタビューの中で語っています。

『Freedom』はジャーニーにとって73分以上ある最も長いアルバムで、5分以上の曲が7曲もあります。収録する15曲の曲順を地元のレコーディング・スタジオで決めたとき、彼らは「曲順のモデルとして、アルバム『Escape』を使ったんだ」という。

「(73分以上あることは)結局11年間もアルバムを作っていなかったんだから、いいんじゃないかな。エコノミーで少ない方がいいという考え方は好きだけど、僕は“ジャーニー・ファンはこのくらいのボリュームを求めるかもしれない”と思っていたよ。ほぼアルバム2枚分だからね。どうやってまとめるんだ?っていうのが本当の問題だったんだ。でも、そんな豊富な素材をもってしても、わずか10曲、約43分の『Escape』は、新しいアルバムを導くガイドとなったんだよ。

僕たちの最も成功したアルバムは『Escape』で、つい最近にダイヤモンド(ディスク)を受け取ったんだ。だから、僕は『Escape』はどのように展開したのか? リスナーにはどう映ったのか? そこから考えていったんだ。“Don't Stop Believin”(『Escape』収録)のように、まずはピアノから始めようと考えたんだ。それで“Together We Run”(『Freedom』収録)にしたんだ、リスナーを引き込むし、“Don't Stop Believin'”に似た希望に満ちた曲だからね。それから『Escape』の次の曲はなんだろうと考えて、そこから進めていったんだ。

そうやってみたら、かなり成功したんだ。音楽をどう伝えるのか、リスナーをどうA地点からB地点まで連れて行くか、それが本当に重要だと思うんだ。15曲という大きなアルバムの場合、できるだけ長くリスナーを引き留めたいし、始まりと終わりを持たせたいと思うものなんだよ。僕は何よりもまず、自分をジャーニーのファンとして考えた。ニールと一緒に(曲順を)決めるときもそれはあったんだ」

ジョナサン・ケインは、新しいアルバムに、親しみやすく、往年のジャーニーの雰囲気を与えてくれることを願っており、その一環としてこうした方法で曲順を決めているという。

「『Frontiers』『Infinity』『Escape』のいくつかの頃に戻ると思う」「親しみやすい質感やメロディー、コンセプトに戻って、それらのフレーバーが少し入っているんだ。歌詞の流れは素晴らしく、一瞬たりとも行き詰まることはなかったと思うよ。(ニール)ショーンや(ナラダ・マイケル)ウォルデンがやっていること全てに歌詞があるような感じだったんだ」