ディオ(Dio)の代表曲のひとつ「Holy Diver」はもともと、
ブラック・サバス(Black Sabbath)のために書かれたものであることを、
ロニー・ジェイムス・ディオ(Ronnie James Dio)の妻ウェンディが明らかにしています。
ディオの80回目の誕生日(7月10日)にあわせ、ウェンディはラジオ番組『Full Metal Jackie』にゲスト出演し、「『Holy Diver』の制作は、あなたとロニーにとって大きな賭けでしたね。もしアルバムが失敗したらどうするつもりだったのですか?」と聞かれて、こう答えています。
「ロニーはいつも自分がやりたいことをやっていた。彼はレコード会社の要望や他の人の要望には耳を貸さなかった。彼はいつも自分の意志を貫いてアルバムを作っていた。彼はこれが成功することを望んでいたけど、私たちは誰もこのアルバムがどれだけ成功するか分かっていなかった。彼はブラック・サバスに在籍していた時に“Holy Diver”と“Don't Talk to Strangers”を書いていたので、それらはサバスの曲になるはずだった。
彼がサバスを脱退したとき、私たちは彼とソロ契約を結び、彼はそれらの曲を(アルバムに)入れ、バンドを集め、さらに曲を書き、それがリリースされた。このアルバムがいかに素晴らしいか、そしていかに時の試練に耐えてきたか、誰もがその評判に圧倒されたことでしょう。来年で40年になります」
Q:このアルバムは、1983年に発売されて以来、歴代のリスナーに感動を与えてきました。なぜなのでしょうか?
「とにかく素晴らしいアルバムだから。みんなとても興奮していたと思う。ロニーは解き放たれ、人生で初めて自分のやりたいことを何でもすることができた。アルバム制作や曲作りはとてもエキサイティングで、とても楽しいものでした」
ウェンディ・ディオはまた、ロニーのキャリアを網羅した新しいドキュメンタリー映画『DIO: Dreamers Never Die』が2022年後半にリリースされる予定であることも述べています。このプロジェクトの現状についてウェンディは、このドキュメンタリーは、さまざまな映画祭での上映を終えたばかりで、配給会社からオファー待ちですが「秋までには公開できるだろう」とも話しています。