The Rolling Stones / (I Can't Get No) Satisfaction 50th Anniversary
ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)の名曲「(I Can't Get No) Satisfaction」。
ミック・ジャガー(Mick Jagger)によると、
キース・リチャーズ(Keith Richards)は最初この曲が好きではなかったという。ストーンズの60周年を記念した英BBCの新しいドキュメンタリー・シリーズ『My Life as a Rolling Stone』の第1回でミックが語っています。
1965年に発表された「Satisfaction」はバンド初の全米1位となった、ストーンズの代表曲の一つ。しかし、バンドがこの曲をレコーディングした後、キースはマネージャー兼プロデューサーのアンドリュー・ルーグ・オールダムのこの曲の可能性に対する評価に異議を唱えていたという。
Ultimate Classic Rockによると、ミックはドキュメンタリーの中で、「フロリダ州クリアウォーターのモーテルで、キースと一緒に“Satisfaction”という曲を作ったのを覚えているよ」「アンドリュー・オールダムは“これはNo.1シングルになるような曲だ、素晴らしい!”と言ったんだけど、キースは“あまり好きではない。シングルとして出すのは無理だ”って言っていた。それが一瞬にしてNo.1になったんだ」と話しています。
ミックはこの曲の成功について「大きな出来事だった。この曲は代表曲となり、皆の心からの叫びとなり、セクシャリティとなり、論争となったんだ。みんなが覚えているような曲が必要なんだ。それは大きな変化をもたらすし、作曲やプロデュースなどにおいて、より自信に満ちた時代へと導いてくれるんだ」
このエピソードの他の部分で、ミックは、ミック/キースのソングライター・チームがヒット曲を重ね始めるにつれ、
ブライアン・ジョーンズ(Brian Jones)との緊張が高まり、それが1969年のブライアンズの解雇の一因になったと振り返っています。
「彼はとても音楽的で、いろいろな楽器を手にすることができたし、とても革新的だったから、彼の貢献の多くはメロディーや歌詞ではなく、彼が演奏したリック(フレーズ)によるものだったかもしれないね」「彼は“自分のバンド”と言うのが好きだったけど、俺たちはいつも“本当に?自分のバンドってどういうこと?”。俺たちはブライアンのバンドじゃなくて、俺たちのバンドだと思ってたんだ」
ミックはまた、ブライアンがミックのステージでの見せ方に反対していたとも語っています。「俺は自分が(男女の区別のない)アンドロジニーをやっているなんて知らなかったんだ。でも、明らかに、それが俺のやり方だったんだ。俺は少し変わっていた。ブライアンが俺のことを女性的すぎると言って批判していたのを覚えているよ。そういう時期があったんだ」