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メタリカのカーク・ハメットの高校時代を1年後輩のプライマスのレス・クレイプール語る メタリカのオーディションを受けた影響についても

2022/06/30 16:21掲載
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Les Claypool and Kirk Hammett
Les Claypool and Kirk Hammett
メタリカ(Metallica)カーク・ハメット(Kirk Hammett)プライマス(Primus)レス・クレイプール(Les Claypool)は同じ高校出身で、カークが1年先輩でした。レスはRevolverの新しいインタビューの中で、高校時代のカークについて振り返り、またその縁で受けたメタリカのオーディションがプライマスに与えた影響についても語っています。

「カークは高校時代、面白い奴だったよ。メタリカのギタリストと一緒に学校に通っていたことに気づいていない人も多いと思うよ。彼はとても控えめな人だった。僕はいつもエアロスミスの曲とか、当時流行っていたロックの曲を歌っていたので、音楽のことで意気投合したんだよ。

僕は楽器を弾かなかったんだけど、彼はいつもギターの雑誌を持っていて“クレイプール、見てみろよ”みたいな感じで、彼が手に入れようと思っていたギターの写真を見せてくれていた、ブロンドのストラトの写真をね。その後、彼はブロンドのストラトを手に入れた。彼は“俺は成功するための3つの重要な要素、セックス、ドラッグ、ロックンロールを知っているんだぜ”と言っていた。彼は(俳優/コメディアン/ミュージシャンの)トミー・チョンみたいだった。ヘンドリックスを教えてくれたのも彼だし、カセットテープをくれたのも彼だった」

カークは、後にエクソダス(Exodus)となるバンドを結成する際、レスにリード・シンガーのオーディションを受けるように誘いましたが、レスは結局、怖気づいてしまったことを思い出しています。

「カークは僕より1歳年上で、高校生だったから、それはとても大きなことだったんだ。彼は僕に自分のバンドで歌ってほしいと言っていた。そのバンドが後にエクソダスになったんだよ。彼は僕にクリームの“'Sunshine of Your Love”を教えてくれた。でも、恥ずかしくて歌えなかったよ。その過程でヘンドリックスの“星条旗”も教えてくれて、それは僕の心を揺さぶった。僕たちはいつも、そういった方法で絆を深めていたんだ」

レスはまた、1986年にクリフ・バートンが亡くなった後、メタリカのベーシストのオーディションを受けることになったことについても語っています。

レスによると、オーディションを受ける前のプライマスは「昔のパブリック・イメージ・リミテッド」や「初期のピーター・ガブリエル」によく似たサウンドでしたが、オーディションのためにメタリカの楽曲に没頭するうちに、自分のバンドでも同様の創造的な道を模索するようになったそうです。

「メタリカのオーディションを受けるまで、エッジの効いた曲は実際にはなかった。受けた後、初めて出てきたんだ。友達から“カークがこのバンドに入って、すごくうまくいっているんだって”と聞いたのを覚えているよ。僕は“本当に?”と思い、その後、『Ride The Lightning』を渡されたんだ。僕は大工をしていて、毎朝仕事に行く前にシャワーを浴びながら『Ride The Lightning』を聴いていたんだ、それで目が覚めたからね。

その後、メタリカのオーディションを受けたとき、すべての曲を覚えなければならなかったんだけど、“この中のいくつかの曲は、とてもプログレッシブだな”と思ったんだ。変化が多いとか、そういうことでね。それで、そういう考え方をするようになって、自分たちのやっていることに、言葉は悪いけど、昔のパブリック・イメージやピーター・ガブリエルのようなタイプのバンドに、そういうことを加えていったんだ」