ローリング・ストーンズのメンバーはライヴをどう準備しているのか　楽屋の様子を語る、ミックが何時間もステージに立ち続けられる理由も

ローリング・ストーンズ（The Rolling Stones）のメンバーは、2時間を超えるコンサートのためにどのように準備をしているのでしょうか？　バンドの楽屋コーディネーターであるヘザー・フォスター・キョレスダルは、ポッドキャスト「Talk is Jericho」の中で、各メンバーの楽屋の様子などコンサート準備の方法について話しています。

ヘザーは、キース・リチャーズ（Keith Richards）が、よくタバコを吸うので、メンバーは自分の部屋を持っていると話しています。「キース（リチャーズ）はよくタバコを吸うし、みんながその周りにいたくないから、それぞれの部屋があるのよ。別に嫌いなわけではなくて、スタイルがみんな違うだけなんです」。

ヘザーは「キースは海賊とルーズな服が好き。彼らしい部屋よ。ちょっと暗めの部屋で、かっこいい骸骨の像が置いてあるんです。とても素敵で、大好きな部屋です。キャンドルがたくさんあって、雰囲気も最高なのよ」と話しています。

一方、ロニー・ウッド（Ronnie Wood）は、自分のアートのためのスペースと、5歳の双子の娘のためのスペースがあることが好きだという。

ヘザーは「彼の部屋はとても芸術的よ。彼にインスピレーションを与えるようなものをたくさん置いているのよ。パイプの上にカーテンを掛けて、部屋に質感と色彩を与えています。イーゼル（画架）もあるし、絵の具やマーカーもある。彼には子供がいるので、子供用の小さなキャンバスを用意しています。子供たちも本当に芸術的なんですよ」と話しています。

ローリング・ストーンズは各公演の前、時には一時間前に、当日の最終セットリストを決めます。ロニーはその夜、バックステージでセットリストをキャンバスに手描きし、プリントにしてアートストアで販売しています。

ヘザーは、ミック・ジャガー（Mick Jagger）の楽屋には、ステージで走り回ったり踊ったりするためにウォーミングアップするのに十分なスペースが必要だと話しています。

ヘザーは「ミックは『サーフェス』が好きなんです。物はあまりありません。とてもきれいです。ちょっとしたウォームアップの場所もありますよ。何が行われているのか見たことはないけれど、音楽があるのは確かね。おそらく手足をリラックスさせているのでしょうね」と話しています。

もうすぐ79歳になるミック・ジャガーが、なぜその年齢でこれほどまでにバイタリティに溢れているのか？　ヘザーによると、それを維持するための特別な習慣があるという。

ヘザーはこう言っています。「トレーナーから聞いた話によると、彼はあのようなパフォーマンスができるようにトレーニングをしているようです。ツアーの前には、4、5分間の本格的なトレーニングを行い、それから心拍数を下げています。つまり、インターバル・トレーニングなんです。だから、彼は歌い、ステージを走って、曲が終わって観客に語りかけるときにも息切れしないのです。彼は本当にすごいんです」