Phil Collen (of Def Leppard and Delta Deep) - Digital Tour Bus - GEAR MASTERS Ep. 195
デフ・レパード(Def Leppard)の
フィル・コリン(Phil Collen)は、自身にとっての“ロック神”を一人選ぶ英BBC Radioの番組『The Rock Show With Johnnie Walker』の「Rock God」コーナーに出演しました。コリンは
ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)の
ミック・ジャガー(Mick Jagger)を選び、番組では、ミック・ジャガーに直接会った時の経験も振り返っています。
「多くのイギリスのバンドがアメリカのアクセントで歌っている。僕らはそれをアメリカのポップカルチャーから学んだんだけど、ミック・ジャガーはロックを歌う人たちに影響を与えた入り口というか、橋渡しのような存在だと思うんだ。ミック・ジャガーとストーンズは、非常に早い段階でそのことに気づき、自分たちのローリング・ストーンズを作り上げた。曲作りもそうだよね。“Sympathy For The Devil”のような曲は、初めて聴いたとき、心に残るものがある。僕は完全に影響を受けたし、今でもそうだよ。
ミック・ジャガーについては、面白い話があるんだ。
僕らは80年代半ばにオランダでアルバム『Hysteria』をレコーディングしていた。ジェフ・ベックはミック・ジャガーの新しいソロ・アルバムでギターを弾いていた。僕はドアの隙間からこっそりと音を聴こうとしたんだけど、スタジオのドアを見たことがある? そこは銀行の金庫室みたいなもので、音が聞こえないんだよ。
突然ドアが開いて、ミック・ジャガーがいたんだ。彼は“入って来いよ”みたいな感じだったので中に入ってソファに座ると、ジェフ・ベックがギターを弾いていて素晴らしかった。しかも、目の前でミック・ジャガーが歌っているんだよ。
彼はコントロール・ルームで実際に生で歌っていた。僕にとってとても素晴らしい瞬間だった。憧れの人に会うと、いつもがっかりされるんじゃないかと怖くなるんだけど、彼はそんなことなかったよ。いろいろな理由から、彼は僕のロックの神様なんだ」