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マイク・ポートノイ、ドリーム・シアターのライヴを脱退後初めて見た経緯や元バンドメイトとの関係等について語る

2022/05/04 20:06掲載
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James LaBrie & Mike Portnoy
James LaBrie & Mike Portnoy
2022年3月、元ドリーム・シアター(Dream Theater)マイク・ポートノイ(Mike Portnoy)は、2010年にドリーム・シアターを脱退してから初めてドリーム・シアターのライヴを観客として観ました。ポートノイは、米ラジオ局SiriusXMの番組『Trunk Nation With Eddie Trunk』で、このライヴに参加することになった経緯や、元バンドメイトとの関係、他のドラマーが自分のパートを演奏するのを見るのはどんな感じだったかについて語っています。

「僕たちは何年もの間、ゆっくりと関係を取り戻していたんだ。ジョン・ペトルーシと僕は、その時点で何枚か一緒にアルバムを作っているし、僕は彼の最後のソロ・アルバムにも参加している。その後、彼と僕とジョーダン(ルーデス)とトニー・レヴィンが再び集まって2020年にリキッド・テンション・エクスペリメントのアルバムを作った。ジョン・ペトルーシとジョーダンは、長年にわたって僕とよくつるんでいたし、僕らの家族もそうだったんだ。実は、ジョーダンとは、2019年の『Cruise To The Edge』で一緒に演奏しているんだ。だから、彼らとは本当に、関係が良好で居心地が良かったんだよ。それに、ジョン・マイアングは僕のすぐ近くに住んでいるから、街でしょっちゅう会っていたよ。彼の奥さんは僕の妻はとても仲がいいんだ。だから、長年にわたってとても良い関係を保っていた3人がいるんだよ。僕の妻とジョン・マイアングの奥さんがニューヨークのライヴで彼らを見ることになっていて、僕は“何だと?!”という感じだったんだよ」

ポートノイは、以前、ドリーム・シアターの演奏を「夢見ていた」と言っていました。

「夢といっても、それが目標だったわけではなく、文字通り、夜寝ている時に夢を見ていて、夢の中でドリーム・シアターを観に行くという、なんとも気まずいものだったんだ」と彼は説明し、さらにこう続けています。

「だから、長い間、とても神経質になっていたんだ。どんな奇妙な感じなのか? 不快に感じないだろうか? でも、やっと平穏な気持ちになれたんだ。ライヴに行ったら、本当にクールな体験で、予想していたほど気まずくなかったし、恐れていたほどでもなかったんだ。ライヴでは、ジェイムズ(ラブリエ)がステージから僕を迎えてくれた。多くの人が知っているように、バンドを脱退して以来、僕はジェイムズと話をしていなかったけど、その夜、ライヴの後で彼に会うことができたんだ。彼の楽屋に入ったら、10秒以内に、長年にわたって積み上げてきたドラマや戯言のようなものが、すぐに溶けてしまったんだ。ハグをしたりキスをしたりして、“愛してるよ、兄弟”“会えなくて寂しかったよ”とか言って、この11年間の戯言は、もう過ぎ去ってしまったことだと感じだったんだ。

人生の大半を彼らと過ごして、一生家族でいられないなんてありえないよ。ジョン・ペトルーシとジョン・マイアングとは10代の頃に出会った。大学で出会って、家族も一緒に育って、僕らの妻はみんな一緒にバンドをやっていて、子供たち(僕の娘とジョン・ペトルーシの娘)はブルックリンで一緒に住んでいるんだ。だから、家族なんだよ。僕が今バンドにいるかどうかは関係なく、僕らが長い間共有してきた友情、家族、歴史、経験を取り去ることはできないんだ」

ドリーム・シアターのライヴで、他のドラマーが自分のパートを演奏するのを見るのはどんな感じだったかについて、ポートノイはこう語っています。

「僕はいつも、その場の思いつきで演奏するタイプのドラマーなんだ。自分のドラム・パートでさえも、必ずしもライヴで忠実に再現しているわけではない。(現在のドリーム・シアターのドラマーであるマイク)マンジーニは、ドラムパートをよく研究していて、バンドのすべてをプログラムしているんだ。彼らは正確さを求めているし、それが彼らの持ち味なんだ。そして、彼はそれをやり遂げた。彼は間違いなく素晴らしいドラマーで、僕のパートを信じられないほど忠実に演奏してくれた。彼には申し訳ないと思っているんだ。彼と僕はそのことについて冗談を言ったんだ。彼はやってもやってもダメという大変な状況に置かれていて、その悔しさを僕にぶつけてきた。僕は彼に同情するよ。アヴェンジド・セヴンフォールドやトゥイステッド・シスターでプレイしていたとき、失った2人のドラマーの後を継いで、そのパートをできるだけ忠実に学ぼうとしたんだ。このような雇われ仕事では、前任のドラマーに敬意を表することに多くの注意を払うんだけど、これは重要なことなんだよ。自分のスタイルを押し付けるようなことはしたくないんだ」

以下は当日の映像・写真