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ドリーム・シアターのジェイムズ・ラブリエ、レッド・ツェッペリン愛を語る R.プラントがDTについて語ったことも回想

2022/04/25 20:03掲載
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James LaBrie - photograph by Rayon Richards
James LaBrie - photograph by Rayon Richards
ドリーム・シアター(Dream Theater)のヴォーカリストであるジェイムズ・ラブリエ(James LaBrie)は、長年のレッド・ツェッペリン・ファン。Metal Waniのインタビューの中で、ツェッペリン愛を語り、またロバート・プラント(Robert Plant)と初めて出会った時にドリーム・シアターについて言われたことなども語っています。

ラブリエはレッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)のアルバムの中で一番好きなのは何かと聞かれ、こう答えています。

「それは無理だよ。厳しい。真面目な話、I、II、IIIだ。俺の見方はこうなんだよ。彼らは1968年に『Zeppelin I』を発表し、それから11年後に最後のアルバム『In Through the Out Door』を発表した。つまり、彼らのカタログについて考えて、11年の間に何を作り上げたかを考えると、それは驚異的なことなんだ。俺はいつも言っているけど、もしこの人たちが今日出てきたら、このバンドは、この地球上のすべての人々を吹き飛ばすだろうね。だって、メンバーを見てみてよ、一人一人が最高なんだ。

ロバート・プラントはロックンロール界で最も素晴らしい声の持ち主だし、ジョン・ポール・ジョーンズは素晴らしいベーシストで、とても音楽的で、キーボードも弾ける。そしてジョン・ボーナム、この地球上で最も偉大なドラマーの一人だ。それに加えて、ジミー・ペイジがいる。ライターであり、プロデューサーであり、ミキサーだ。なんだ 一体どうなってるんだ?この4人が出会った?イギリスと呼ばれるこの島で?勘弁してくれよ。

子供の頃、ツェッペリンを聴いて“なんだこれは!”と思ったのを覚えている。若くて幼かったにもかかわらずね。5年生か6年生くらいだったかな。家に帰って、寝室に入って、ツェッペリンやディープ・パープル、クイーンの曲をかけるのが待ちきれなかった。

これらのバンドは驚異的で、当時はすべてが新鮮だった。実験することができたし、新しかった。限界を押し広げることができたし、それが60年代後半、70年代にはクールだったんだ。あの時代、時代の流れに逆らわなければならなかった。型にはまった人間にはなれなかったんだ。

個性が大事で、自分が何者であるかという核心から来る表現が大事なんだ。それが彼らを今の彼らにしたんだ。だからこそ、彼らのような人は他にはいないんだよ。

ディスコが登場したり、クソみたいなこともあったけど(笑)、ピンク・フロイド、ラッシュ、ジェネシスなど、素晴らしいアーティストが続々と登場したんだ。ドゥービー・ブラザーズやスティーリー・ダンなど、考えさせられるバンドがたくさんいた。ここで何が起こっているんだ?信じられないようなアーティストがたくさんいたよ。

(レッド・ツェッペリン)“Ramble On”のカヴァーの話をしよう、あれは俺の好きな曲のひとつだ。“Celebration Day”や“Tangerine”など、数え上げたらきりがない。カヴァーでやりたかったのは“That's The Way”なんだ。コーラスが大好きなんだよ。

それで、みんなに“やらないか?”と言ったら、“ああ、そうだね。すごい曲だよね”と言ったんだ。ある日、(ジョン)ポール(ジョーンズ)が俺のところに来てこう言った、“君がインタビューで好きな曲のひとつはRamble Onと言ったのを覚えているよ。君らががやったら凄いにものになると思うんだけど”。それで俺は“そうしよう、そうしよう。That's The Wayは別の機会、別の場所でカヴァーするために取っておいて、その時に楽しもう”と言ったんだ。そうして、“Ramble on”をやることになったんだ。

俺は“ツェッペリンの曲に手を加えてはいけない、さもなければキャリアが終わってしまう。もしこれをやるなら、彼らが誰で何であったかに完全な敬意を払おう”と言ったんだ。誰もツェッペリンのような音は出せないから、やっぱり俺たちの音なんだ。誰であろうと、どんなに素晴らしい才能の持ち主であろうと、誰もそれを真似できないんだよ。

1995年、ドリームシアターが『Awake』ツアーに出たとき、幸運なことに、ヨーロッパ中で大規模なフェスティバル・ツアーをやったんだ。ペイジ&プラントが参加したんだ。めちゃくちゃクレイジーでクレイジーなフェスティバル・ツアーだった。ペイジ&プラント、ジョー・コッカー、ブラック・クロウズ、エルトン・ジョン、ロッド・スチュワート、シェリル・クロウ......。

そして、そのリストは延々と続いた。なんて奇妙で折衷的なんだろう、でもそれがクールなんだ、だってこれは本当にありとあらゆる音楽の完全な祭典がそこで行われていたんだからね。そしてドリーム・シアター、このプログレッシブでクレイジーな奴らを投入しよう」

さらにラブリーは、そのツアーで初めてロバート・プラントと出会ったことと、その時にドリーム・シアターのライヴ・パフォーマンスについてのプラントの感想を思い出して、次のように述べています。

「そのツアー中にロバート・プラントとジミー・ペイジにオフでばったり会ったんだ。ある日、俺はバーに座っていた。俺はツアー中は飲まないんだけど、ただ座ってソーダ水なんかを飲んでいたら、突然ロバート・プラントが“やあ、この前、君たちを見たよ。君たちのサウンドは本当にクールだったよ”と言った。彼は“ところでタバコ持っているかい?”と言ったので、俺は“吸わないんだ”と言ったんだ。彼は“いいことだ、いいことだ”と言って、彼は次の場所に移動したんだ。

それから、彼はツアー中、時々俺のところにやってきて、またジミー・ペイジからも同じように声をかけられたんだ。“調子はどうだ?”ってね。2人たちはとてもクールで、僕はこの人たちを見ながら“アイコンだ”と思ったんだよ。彼らは伝説で、当時からすでに伝説だった。いつも言っていることだけど、誰よりもクールなのは、現実的で、地に足がついていることだと思うんだ。彼らは本当にクールで、地に足が着いていたんだ」「あの時代は俺にとってとても重要で、とてもインスパイアされるものだった。そして、俺が誰になりたいか、何になりたかったかを、彼らが作ってくれたんだ」