トニー・ヴィスコンティ(Tony Visconti)によると、
T・レックス(T.Rex)の
マーク・ボラン(Marc Bolan)が亡くなる前、ヴィスコンティ、ボラン、
デヴィッド・ボウイ(David Bowie)によるコラボレーションが計画されていたという。
ヴィスコンティは、音信不通だった2人がマーク・ボランの番組『Marc』で再会した後、ボウイが一緒に仕事をしようと提案していたと主張しています。
ヴィスコンティはThe Times紙に「一緒に仕事をするつもりだったんだよ。マークは(ボウイに誘われて) スタジオにやってきて、周りを見渡して、“トニーにまた会いたいな”と言ったんだ」と話しています。
しかし、3人のコラボレーションは実現しませんでした。しばらくして、1977年9月16日、マーク・ボランは自動車事故でこの世を去りました。
ヴィスコンティは、ボランについてこう話しています。
「『Zinc Alloy and the Hidden Riders of Tomorrow』をした頃には、彼はデヴィッド・ボウイの真似をしていたんだ。デヴィッドはジギー・スターダストというペルソナを作ることでマークを打ち負かし、デヴィッドをライバル視していたマークは『Zinc Alloy』で彼の真似をしようとしたんだ。悲しかったよ」
しかしヴィスコンティは、ボランはグラム・ロックに関して「革命的」だったと説明し、BBCの番組『Top of the Pops』で「Hot Love」を演奏したことがすべての始まりだったと話しています。
「ボウイがドレスを着るようになる前のパフォーマンスだから、革命的だったんだ。(ボランのマネージャー)チェリタ(セカンダ)はマークを連れて『Biba』などのショップに行き、小さなメリージェーンシューズを履かせ、それが見事に成功した。彼はフェミニンに見えてもマッチョになれる能力を持っていたからね」