キッスのロゴのオリジナル・アートワーク　オークションへ、73年にエース・フレーリー制作

キッス（KISS）の2つの稲妻状の形をかたどった特徴的なロゴマークはエース・フレーリー（Ace Frehley）がデザインしたものでした。1973年にフレーリーがデザインしたキッスのロゴのオリジナル・アートワークがオークションに出品されています。

オークションハウスのGotta Have Rock and Rollは、このアートワークについてこう説明しています。

「もう何年も前から、私たちは皆、キッスのバンド名とキッスのロゴの誕生秘話について、ポール・スタンレーが名前を考え、エースがロゴをデザインし、そしてポールがロゴに磨きをかけたという話を聞いてきました」

「私たちがロゴの原型を見せてもらえなかったのは、ジーン（シモンズ）とポールが誰にも見せずに、エースの個人的なコレクションに埋もれてしまったからです。エースは2011年、『Ace's No Regrets Book』でオリジナルのロゴ・アートワークを初めて公開し、その制作秘話を77ページで語っています」

「エースは1973年の初めに、完璧なプロポーションを一定の尺度できちんと描き出すために、方眼紙を使ってロゴをデザインしました。ロゴはバンドのアイデンティティーのために作成する必要がありましたし、エースは、初期のキッス・ライヴで、友人、家族、スタッフ、そしてこれからバンドを応援する人たちにバッジを商品として販売したり、記念品としてプレゼントする目的でもロゴが必要だと考えていました」「エースは、自身が描いたこのアートワークを自分たちの音楽のプロモーションにどう使えるのか示すために、他のバンドメンバーに見せるためにバッジのプロトタイプを作りました」

このロゴは、その後、ポール・スタンレーが描き直していますが、その原点となる今回のアートワークは「ロックンロールの歴史の中で最も重要な作品の一つ」であることに変わりはないとオークション関係者は述べています。

またGotta Have Rock and Rollは、このアートワークの現在の状態については、こう説明しています。

「このプロトタイプは、50年以上前の作品であり、またコレクターズアイテムとして保管されていたわけでもないので、非常にデリケートな状態であり、紙の端には小さな破れがあります。その壊れやすさから、落札者は保護スリーブとケースに入れて受け取ることになります」

フレーリーのサイン入り鑑定書が付属されます。落札予想価格は75,000ドル〜100,000ドル（約950万円〜約1265万円）。

なお、購入者は複製を作って販売する権利は含まれていません。あくまでも個人的なコレクションとしてお楽しみください、とのこと。

■オークション・ページ
https://www.gottahaverockandroll.com/KISS_Logo_Original_Artwork_1973_Hand_Drawn_and_Des-LOT43497.aspx