Moonage Daydream (C) Neon
デヴィッド・ボウイ(David Bowie)の人生と音楽キャリアを追った新しい映画『Moonage Daydream』について最初の詳細が発表されました。長編映画であり、コンサート・ドキュメンタリーであり、そして「体験型シネマ・オデッセイ」であるというこの作品は、ボウイの遺産管理団体(エステート)が初めて公式に許可した作品です。
完成間近だというこの映画の監督は、カート・コバーンのドキュメンタリー『COBAIN モンタージュ・オブ・ヘック』などを手がけたブレット・モーゲンで、ボウイ自身のナレーションも入る予定です。
米国での公開権はネオンが取得。他の国ではユニバーサル・ピクチャーズ・コンテンツ・グループが公開する予定です。この映画は、構想段階からユニークな映画体験ができるように設計されており、一部の市場ではIMAXでも公開される予定です。また2023年春にHBOとHBO Maxでストリーミングプレミアされる予定です。
この映画の劇場公開日は発表されていませんが、米Varietyは関係者の話として、カンヌ映画祭でプレミア上映される可能性が高いと報じています。
『Moonage Daydream』は、デヴィッド・ボウイの人生と才能に光を当てたプロジェクトで、ボウイが音楽や映画だけでなく、ダンス、絵画、彫刻、ビデオやオーディオコラージュ、脚本、演技、ライブ演劇など、さまざまな分野でどのように活動していたのかを紹介するものです。
米Varietyは2021年、制作に近い関係者の話として、この映画を「ドキュメンタリーでも伝記でもなく、何千時間もの未公開素材をもとにした、没入型の映画体験」と説明しています。
この映画は、ボウイ自身の声を通して、この有名なアイコンを明らかにし、オリジナルの音源からミックスされた48曲の音楽が使われます。
監督のモーゲンは2017年にボウイのエステートからアーカイブへのアクセスを許可され、マスター音源のほか、これまで公開されたことのない35mm&16mmフィルム用リールから未公開パフォーマンス映像も提供され、そのすべてが初めてスクリーンに登場します。また、本作に登場するすべての音楽は、オリジナルからドルビーアトモス、12.0、5.0、7.1/5.1にリミックスされています。
『Moonage Daydream』はモーゲンが脚本、監督、編集、プロデュースを担当しました。また、ボウイの長年のコラボレーターである友人の音楽プロデューサー、
トニー・ヴィスコンティ(Tony Visconti)は、サウンドミキサーのPaul MasseyとDavid Giammarc、サウンドデザインチームのJohn WarhurstとNina Hartstone、そしてモーゲンの映画『COBAIN モンタージュ・オブ・ヘック』で一緒に働いたVFXプロデューサーのStefan Nadelmanと共にこの映画に参加しています。
タイトルの『Moonage Daydream』は、1972年にリリースされ大きな影響を与えたアルバム『The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars』に収録された同名曲にちなんでいます。