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スティーヴ・ジョーダン、ローリング・ストーンズのツアー・ドラマーとしての役割について語る

2022/03/15 17:18掲載(Last Update:2022/03/15 21:35)
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The Rolling Stones with Steve Jordan
The Rolling Stones with Steve Jordan
ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)のツアーで、ドラムを担当しているスティーヴ・ジョーダン(Steve Jordan)は、ストーンズのツアー・ドラマーとしての役割について米Relix誌のインタビューの中で語っています。2022年1月/2月号の記事がネットでも公開されています。

Q:ストーンズの楽曲は、ライヴで長年進化してきたものもありますが、最初はどのようにアプローチしたのでしょうか?

「まず、レコードから始めたんだ。ファンとして知っている曲ばかりだったからね。もちろん、レコードからでは再現できないものもある、アレンジが大きく変わったのもあるからね。ジェームス・ブラウンのようなパフォーマーもそうだけど、彼らはヒット曲を再現するのではなく、ライヴを行うのだから、必ずしも録音した通りに演奏したいわけではない。また、30年以上演奏している曲であれば、アプローチを変えてもいいという特権もある。“変えてもいい”というカードが手に入るんだよ。

バンドのライヴの中で最も熱かったと思われる時期も参考にしたよ。71年から75年まで、チャーリーは数ある絶好調の時期のなかでも特に絶好調だった。そこで、その時期とオリジナルのレコーディングを照らし合わせて、どのようなブレンドが自然か考えてみたんだ。もちろん、チャーリーは、ある方法で演奏しなければ同じように聴こえないような音楽的フックをたくさん演奏している。でも、それは僕のDNAの中にあるものだから、何も考えずに演奏できるんだ。

(妻の)ミーガン(ヴォス)は僕にこう念を押した。“自分らしさを出さないと、うまくいかないよ”ってね。それはとても賢明なアドバイスだった。カラオケ・バンドではなく、音楽を作っているのだから、自分なりの解釈を持ち込んだんだ。つまり、僕が説明したものすべてを組み合わせたものであり、僕を抑制したものではないんだ」

Q:これらの曲の中に自分の道を見つけたとき、特にあなたを驚かせた楽しい曲はありますか?

「すべてが信じられないほど楽しいよ。というか、控えめな表現だけどが、すごいんだよ(笑)。リハーサルは80曲以上、ディープな曲もたくさんやったので、本当に楽しかった。1日5時間くらいぶっ続けでリハーサルをした。覚えるだけでなく、感じたり、演奏したりしなければならない素材がたくさんあったから、あまり休憩を取らなかったんだ。

“19th Nervous Breakdown”“Let's Spend the Night Together”“Under My Thumb”を復活させることができたのは素晴らしいことだよ。

“Midnight Rambler”は、自分が何をすべきかをイメージしていたときに、最初に取り組みたいと思った曲だったんだ。この曲はブルース調なんだけど、ところどころに即興の部分があるんだ。セクションは毎晩違うから、全員が本当にコミュニケーションを取らなければならないんだ。特別なものになったよ。

全体的に素晴らしいんだ。まだフィーリングに取り組んでいる最中だけど、とてもエキサイティングだし、とてもいい形で進化しているよ」

https://relix.com/articles/detail/its-not-a-karaoke-band-were-making-music-here-steve-jordan-on-the-rolling-stones-mix-master-mike-and-the-jfa/