ジャーニー(Journey)は11年ぶりの新スタジオ・アルバム『Freedom』を初夏に発売予定。キーボード奏者の
ジョナサン・ケイン(Jonathan Cain)は、新作についてUltimate Classic Rockのインタビューの中で語っています。また2020年にメンバーとして発表されたドラマーの
ナラダ・マイケル・ウォルデンと(Narada Michael Walden)ベーシストの
ランディ・ジャクソン(Randy Jackson)については、もうメンバーではないようです。
バンドは、新作発売に先駆けて、2月より<Freedom Tour 2022>を開始していますが、ケインによると、このツアーでは、新作収録曲はしばらく伏せておくつもりだという。
「アルバム(の楽曲)を演奏し始める前に、少し煮詰めて、人々の耳と心になじませておきたいんだ」「アルバムを発表し、そこで呼吸させて、反応を得たいんだよ。2000年に『Arrival』をリリースしたとき、Napsterがファンの前に作品を投げ出し、ファンが反応したのを覚えているよ。僕たちの音楽に対する反応はさまざまで、僕たちはそこから多くのことを学んだ。『Freedom』がリリースされたら、みんながどう反応するか見て、多くを学ぶことになると思う。きっと面白いことになると思うよ」
では、2011年の『Eclipse』以来となる新アルバム『Freedom』には、どんなことが期待できるのでしょうか?
ケインはナッシュビルとフロリダから、ギタリストのニール・ショーンとドラマーの
ナラダ・マイケル・ウォルデン(Narada Michael Walden)は北カリフォルニアからリモートで参加して制作し、アーネル・ピネダがヴォーカルを加えた本作についてケインは「まるで旅(Journey)のレコードのようだ」と話しています。
「1981年の『Escape』に似ているし、『Escape』を超えている。すべての要素が揃っているんだ。生々しいロックンロールもあるし、クラシックなバラードもある。自分たちが一番得意とするものに忠実であろうとしたし、それはただ良い曲を書くということなんだ」
それでも、この新しいアルバムは決して形式的なものではないという。ケインは「驚くことがいくつかある。僕たちはちょっとだけ外に出てみたんだ。1983年の『Frontiers』では少しそうしていた。2011年の『Eclipse』でもそうだった。ナラダとニールは本当に自由奔放だった。ジャムの多くはフリーフォームのようなもので、ニールは一生懸命に働き、僕は彼のそばにいて、全体を通して一緒に仕事をした。曲はクリエイティヴにいろんなところから生まれてきた。これまでのジャーニーのすべてを組み合わせたような作品になったと思う。ジャーニーに戻ることは、たとえファイル共有(のレコーディング)であっても、本当に楽しいことだった」と話しています。
『Freedom』は、『Infinity』『Departure』『Evolution』『Escape』といったアルバムでブレインとして活躍したジム・ウェルチがアートワークとデザインを担当する予定です。ミキシングはボブ・クリアーマウンテンが担当しています。
ケインによると、『Freedom』のリリース後の計画は現在進行中で、その中には「8月にとてもクールなショーを行う」ことも含まれていますが、具体的な内容はまだ明かせないとのこと。一方、来年はジャーニーの結成50周年にあたるため、何らかの記念が行われる可能性が高いようです。
現在のジャーニーは、ギタリストのニール・ショーン、キーボード奏者のジョナサン・ケイン、シンガーのアーネル・ピネダ、キーボード奏者/シンガーのジェイソン・ダーラトカ、6年ぶりに復帰したドラマーの
ディーン・カストロノヴォ(Deen Castronovo)。
同サイトによると、2020年にメンバーとして発表されたドラマーのナラダ・マイケル・ウォルデンとベーシストのランディ・ジャクソンについては「もはやメンバーではない」とのこと。ランディ・ジャクソンは腰の手術のため2021年夏以降のライヴには参加しておらず、現在のツアーではベースは
トッド・ジェンセン(Todd Jensen)が務めています。
ナラダ・マイケル・ウォルデンについてケインは「アルバムで素晴らしい仕事をしたナラダを試してみようと思ったんだけど、なかなかうまくいかなったんだ」と説明しています。
またディーン・カストロノヴォの復帰については「ディーンは、本当に多くのことを加えてくれたし、素晴らしいエネルギーを与えてくれたんだ。彼は今、本当にいい状態なんだ。ジャーニーの古い曲を演奏し始めると、細かいニュアンスを知っている人はこの地球上に数人しかいないんだ。しばらくは2人のドラマーというアイデアもあったんだけど、今の時点ではディーンが適任だと判断したんだ。もちろん、彼の声も素晴らしい。彼が戻ってきてくれてうれしいよ」と説明しています。