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『ザ・ビートルズ:Get Back』 特別映像「修復作業の裏側」(日本語字幕付)公開

2021/12/22 10:55掲載
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ザ・ビートルズ:Get Back ©2021 Disney ©2020 Apple Corps Ltd.
ザ・ビートルズ:Get Back ©2021 Disney ©2020 Apple Corps Ltd.
『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソンが監督するビートルズ(The Beatles)の新たなドキュメンタリー『ザ・ビートルズ:Get Back(原題:The Beatles: Get Back)』。50年間お蔵入りになっていた素材を現代に蘇らせる、修復作業についての特別映像「修復作業の裏側」(日本語字幕付き)が公開されています。またルーフトップ・コンサートでの演奏シーンの映像も公開されています。

以下インフォメーションより

マイケル・リンゼイ=ホッグによる『レット・イット・ビー』(1970)の映像素材は、16ミリフィルムで撮影されたものを35ミリに引き延ばしたものだったため、結果、粒子が粗く退色しており、とても暗い質感の作品になっていました。そこでピーター・ジャクソンは、『彼らは生きていた』でも使われた、ニュージーランドのウェリントンにあるパーク・ロード・ポスト・プロダクションによって苦心の末に、見事にすべて自然な色に修復させたのです。隣で「各ショットごとに細かく確認しながら修復した」と話すのは、これまでピーター・ジャクソン監督の『ホビット』シリーズや、『彼らは生きていた』でも編集を務めたジャベツ・オルセン。ピーターと長年にわたって仕事をしてきたチームとの作業によって、本作が出来上がったことが分かります。

映像と比べて、勝るとも劣らない修復ぶりを見せたのが、サウンド面です。ピーターが「音声修復の技術は驚異的だ」と表現するように、AI(人工知能)を活用した機械学習システムは、まさに目から鱗が落ちるほど!モノラルのアナログ・テープで録音された当時の素材は、ボーカルの音量が低すぎて、ギター音が大きすぎるなど、バランスの悪い部分が多々ありました。そこで、楽器の音やメンバーの声を判別できるように機械学習システムに覚えさせ、それぞれの音を抽出し再びミックスを施すことで、もう一度バランスを取ることが出来たのです。こうして、これまで楽器の音にかき消され、聞き取り辛かったメンバー同士の会話もはっきりと聞こえるようになり、よりディテールに富んだ作品が完成しました。



更にこの度、目覚ましい修復技術の底力を見せつける、“ルーフトップ・コンサート”での演奏シーンも到着!1969年1月30日にサプライズで行われた約42分間のパフォーマンスの中で計3テイク演奏された「ゲット・バック」の内、そのテイク1となるのが本演奏シーン。当日は、アップル本社屋上に5台、向かいのビルの屋上に1台、街の通りに3台、そしてアップルの受付に隠しカメラが1台と、計10台のカメラで様々なアングルから撮影されました。本編では、彼らにとって最後のライブとなった“ルーフトップ・コンサート”をノーカット完全版でお楽しみいただけます。