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ロックの男性中心の物語に対しての気迫のこもった反論 日本語版『女パンクの逆襲──フェミニスト音楽史』発売

2021/12/06 19:00掲載
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女パンクの逆襲──フェミニスト音楽史
女パンクの逆襲──フェミニスト音楽史
1970年代にイギリスで最初の女性音楽ジャーナリストとしてパンクをレポートし、現在は大学で「パンク」と「レゲエ」の講義を持つ通称「パンク教授」による、ロックの男性中心の物語に対しての気迫のこもった反論。日本語版『女パンクの逆襲──フェミニスト音楽史』がele-king booksから12月23日発売
■『女パンクの逆襲──フェミニスト音楽史』
ヴィヴィエン ゴールドマン (著), 野中 モモ (翻訳)

<内容>
ロックの男性中心の物語に対しての気迫のこもった反論、それぞれの自由を追い求めた女パンクの信念と実践を報告する、フェミニスト音楽史の決定版 !

1970年代にイギリスで最初の女性音楽ジャーナリストとしてパンクをレポートし、現在はNY大学で「パンク」と「レゲエ」の講義を持つ通称「パンク教授」による、女性パンクについての目を見張る調査によるレポート。

著者は、「アイデンティティ」、「金」、「愛‏」、「プロテスト」という4つの
テーマに分けながら、パンクが女性にとっていかに解放的な芸術形態であるのかという理由を探り、歴史をひとつひとつ解き明かしていく。

70年代のロンドンのパンク・シーン、NYのノーウェイヴ、そしてLAパンクから、コロンビアやインドネシア、日本や中国、ドイツやスペイン、メキシコや
ジャマイカ、あるいは東欧やインド、ロシアへと、女パンクの世界ツアーを繰り広げる。

「フェミニスト音楽の系譜」とその意義を綴る本書は、米『ローリング・ストーンス』誌のブック・オブ・ジ・イヤーに選ばれ、英『ガーディアン』をはじめとする世界の有力紙において絶賛された。フェミニスト音楽を知る上で、今後も参照されること必至の決定版である。

登場するアーティスト :
ポリー・スタイリン、ブロンディ、ビキニ・キル、ザ・レインコーツ、リジー・メルシエ・デクルー、デルタ5、パティ・スミス、マラリア !、ESG、少年ナイフ、ザ・スリッツ、プッシー・ライオット、メイド・オブ・エース、CRASS、ポイズン・ガールズ、挂在盒子上、クリッシー・ハイド、グレイス・ジョーンズ、オー・ペアーズ、ザ・モ‐デッツ、ネナ・チェリー、スリーター・キニー、ザ・セレクター、ジェイン・コルテス、ターニャ・スティーヴンズ……ほか多数

<著者について>
著者 : ヴィヴィエン・ゴールドマン
ロンドン生まれ。40年以上にわたって活躍する音楽ジャーナリスト。ボブ・マーリーやフェラ・クティの伝記作家でもある。ニューウェイヴ・バンドのシャンタージュやフライング・リザーズのメンバーでもあった。彼女の音楽作品をまとめたコンピレーション『レゾリューショナリー』 (Resolutionary) は2016年にリリース。ニューヨーク大学でパンク、アフロビート、レゲエを教える非常勤講師であり、同大学のフェイルズ図書館には「ヴィヴィアン・ゴールドマン・パンク & レゲエ・コレクション」が収蔵されている。

訳者 : 野中モモ
東京生まれ。翻訳 (英日) およびライター業に従事。訳書にレイチェル・イグノトフスキー『世界を変えた50人の女性科学者たち』 (創元社)、キム・ゴードン『GIRL IN A BAND キム・ゴードン自伝』 (DU BOOKS)、アリスン・ピープマイヤー『ガール・ジン 「フェミニズムする」少女たちの参加型メディア』 (太田出版) などがある。著書に『デヴィッド・ボウイ 変幻するカルト・スター』 (筑摩書房)、『野中モモの「ZINE」小さな私のメディアを作る』 (晶文社)。