Jennifer "Jenny" Spruill (写真右、ミニスカート姿) watching The Beatles play their final concert together on the rooftop of a London building in 1969
ビートルズ(The Beatles)が1969年1月30日にアップル・コアの屋上で行ったゲリラライヴ「ルーフトップ・コンサート」。ビートルズの最後のライヴ・パフォーマンスを実際に直接目撃した女性、ジェニファー・“ジェニー”・スプルーイル(Jennifer "Jenny" Spruill)がインタビューに応じて、当時のことを語っています。
この日、スプルーイルは、ロンドン中心部のオフィスで働いていました。
「かなり暗くてどんよりした日でした。一緒に働いていた男性から“非常階段に出てみないか?何かが起きているんだ”と言われたのを覚えています」
彼女のオフィスは5階にあり、スプルーイルと2人の同僚は非常階段に登って屋上に出ました。
「そしたら、ビートルズがいたの」「ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スター、そしてオルガン奏者のビリー・プレストンが、バンドとしての最後のライヴを行っていたのよ」
彼女はビートルズのファンではなかったという。
スプルーイルは「ビートルズのコンサートに行くために、お金を払うことはしなかったでしょうね」と言いましたが、最近ではその考えを変えたそうで「もちろん、今はファンよ。彼らは素晴らしいと思います」と話しています。
スプルーイルは、同僚よりも長くバンドの演奏を見ていたそうですが、最終的には「これはうるさいな」と思い始め、警察が1時間弱のコンサートを中止させる前にオフィスに戻ったそうです。
スプルーイルは、この経験を長年にわたって家族や友人に何度も語ってきました。
スプルーイルの娘であるフィオナ・スプルーイルは、母親の話を信じていたものの、「どの映像を見ても母を見つけることができませんでした」という。しかし、フィオナは12月1日に「それも今夜までね」と自身のツイッターに書いています。
ドキュメンタリーの中で母親を探していたフィオナは、『ザ・ビートルズ:Get Back』のエピソード3の中(1:42から1:44の間)で、ついに母親を発見しました。「リンゴの頭の後ろにある3階建ての白い建物の屋根の上に立っていました」
母親のジェニファーは「ドキュメンタリーの中から私を見つけるために、彼らは本当に一生懸命だった」と笑いながら言っています。
フィオナのツイートは6,000件以上の「いいね」がついています。
歴史的瞬間を目撃したジェニファーは、かつてテニス選手で、1958年から1964年にかけてロンドンの有名なウィンブルドン大会にも出場しました。1963年大会では準々決勝に進出しました。
彼女はテニスのつながりで、ロンドン中心部のファッション街で働くことになり、そこにはビートルズのルーフトップ・コンサートの会場となったアップル・コアの本社がありました。
ジェニファーはまだ『ザ・ビートルズ:Get Back』を観ていないそうですが、観るつもりだという。